イトカワ微粒子を世界へ 研究提案を国際公募
【2012年1月25日 JAXA】
24日、探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰った小惑星イトカワの地表サンプル分析提案の国際研究公募がスタートした。貴重なサンプルを使った画期的な研究のアイディアを世界中の研究者が競う。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月24日、探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った地表サンプル分析提案の国際公募を開始した。これまでは日本国内での初期分析(それぞれの微粒子についてカタログ化のための情報を得ること)や、ミッションに協力したNASAへのサンプル提供が行われていた。
今回研究を公募する微粒子サンプルについて、鉱物組成を推定するための光学分析情報と実物写真をそれぞれ掲載したカタログが公開されている。研究者らはこのリストから、どのサンプルを使ってどのような研究をしたいかを提案し、国内外の有識者により構成された「JAXA国際AO委員会」が実施する研究を選定する。
応募は3月7日までで、審査結果は5月中旬に発表される見込みだ。