坪井さんがりゅう座の銀河に超新星2012bvを発見
【2012年4月27日 CBET 3092】
坪井正紀さんが4月8日、りゅう座の銀河NGC 6796に超新星2012bvを発見した。坪井さんの超新星発見は今年1個目、通算で7個目となる。
広島市の坪井正紀(つぼいまさき)さんが4月8.751日(世界時、以下同)、りゅう座方向の銀河NGC 6796に超新星2012bvを15.7等で発見した。超新星の位置は以下のとおりで、銀河の南の端あたりに出現している。
赤経 19時21分30.36秒 赤緯 +61度08分12.0 秒(2000.0年分点) NGC 6796周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
超新星は、千葉県の野口敏秀さん、山形県の板垣公一さん、埼玉県の門田健一さん、宮城県の遊佐徹さん、さらに海外の観測者らによって確認観測がなされた。また、岡山県の美星天文台やイタリアのパドヴァ天文台での分光観測でII型超新星(重力崩壊による超新星爆発)であることが判明し、超新星として正式に公表された。
坪井さんによる超新星発見は昨年8月以来で、今回の発見は通算7個目(独立発見を含む)となった。
超新星2012bvの位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後まず「ツール」メニューから「データ更新」を行い、新天体データを取得してください。
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