探査機「メイブン」火星へ、10か月間の旅を開始

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【2013年11月19日 NASA

日本時間の19日未明、NASAの火星探査機「メイブン」が打ち上げられた。


メイブンを載せたアトラスVロケットの打ち上げ

メイブンを載せたアトラスVロケットの打ち上げ。クリックで拡大(提供:NASA)

11月18日午後1時28分(アメリカ東部時間。日本時間19日午前3時半ごろ)、重さ約2.5tの火星探査機「メイブン」を搭載したアトラスVロケットが、米フロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられた。

ロケットから切り離されたメイブンは、太陽電池パネルを展開。搭載機器に電源が入り、地上との通信が確認され、一連の打ち上げは無事成功した。

カウントダウンから打ち上げまでひじょうにスムーズに進んだメイブンだが、去る10月には米政府機関の一部閉鎖の影響で打ち上げ準備作業が中断され、ちょうどいいタイミングでの打ち上げに間に合わない可能性も危惧されていた。その後、業務停止の対象から外れたため、幸いすぐに作業は再開された。

メイブンの主任研究員Bruce Jakoskyさんは「私たちはチームとして、不可能かと思われるような困難な状況下で、一丸となって作業をやりとげました」と話している。

メイブンは10か月間の飛行の後、来年9月22日に火星周回軌道に投入される見込みだ。火星上空で、太古の火星では今より豊富だったとされる大気や水がいつどのように失われたかなどについて調査を行う。Jakoskyさんは「メイブンにとって打ち上げは大きな目標でしたが、まだこれから火星へ到着しなければならず、旅の間には搭載機器の試験も待っています」と語っている。Jakoskyさんの緊張が完全に解けるのは、まだまだ先のようだ。

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