2024年12月8日 土星食/月と土星が大接近

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2024年12月8日の18時30分ごろから19時ごろ、月が土星を隠す土星食が起こり、東北地方から近畿・四国地方で見られる。さらに食の後の夕方から深夜、南西から西南西の空で月と土星が大接近する。

星図

12月8日の18時30分ごろから19時ごろにかけて、月齢7の上弦の半月が土星を隠す土星食が起こり、東北地方から近畿・四国地方で見られる。7月25日に続く、今年2回目の現象だ(広範囲で夜間に起こるものとしては2002年3月20日以来22年半ぶりとなる)。

東京の場合、月の暗い縁に土星が潜入して隠れるのは18時20分ごろ、明るい縁から土星が出現するのは19時1分ごろとなる。土星本体や環の大きさがあるため、潜入・出現にはそれぞれ1分ほどかかる。肉眼や双眼鏡でも見えるが、天体望遠鏡で観察すれば、土星が月にじわじわと隠され、月の裏から出てくる様子が楽しめて面白い。潜入・出現の時刻や月の高度、月の縁のどこに見えるかは観察場所によって異なるので、シミュレーションなどで事前によく確かめておこう。

土星の潜入・出現位置と時刻
土星(本体)の潜入(第1接触=潜入開始)・出現(第4接触=出現終了)の位置と時刻(図は上が天の北)

仙台・東京・大阪・那覇での見え方(「ステラナビゲータ」によるシミュレーション動画。以下同)

鹿児島県垂水市・岡山市・石川県珠洲市・秋田市付近を結ぶライン上では、土星の一部だけが月に隠される接食が起こり、非常に興味深い現象になる(これより北西側では食は起こらない)。国内で見られる次回の土星食は来年2月1日。

岡山での接食の見え方

星ナビ2024年12月号
星ナビ2024年12月号で各地の現象時刻や接食帯などの記事(6ページ)を掲載

また、食が終わった後の夕方から深夜には、南西から西南西の空で月と土星が大接近している様子が見られる。こちらもぜひ眺めたい美しい光景だ。翌9日の夕方から宵には海王星食も起こる。月と土星の次回の接近は来年1月4日。

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