木星と土星に新衛星、木星は101個、土星は285個に
【2026年3月27日 MPEC(1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)】
3月16日付の国際天文学連合小惑星センターの小惑星電子回報で、木星の新衛星4個と土星の新衛星11個の発見が報告された。これで、木星の衛星数は合計101個(確定数は72個)、土星の衛星数は合計285個(同66個)となった。
木星の4つの新衛星は、米・カーネギー研究所のScott Sheppardさんたちが、チリ・ラスカンパナス天文台のマゼラン望遠鏡と米・ハワイ・マウナケア山頂のすばる望遠鏡、チリのセロ・トロロ・アメリカ天文台での観測から発見した。Sheppardさんのチームは2022年に、木星の衛星12個を発見している。
一方、土星の新衛星11個は、台湾・中央研究院天文及天文物理研究所のEdward Ashtonさんたちの研究チームが、マウナケアのカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡を用いた観測から発見した。Ashtonさんのチームも2025年に、土星の衛星128個の発見を公表している。

(上)土星の主な衛星、(下)土星の環の構造と、上段に示した衛星と過去の探査機ミッションが終了(軌道離脱)した土星からの距離を示したもの(いくつかの衛星は表面地形がわかるように拡大している)。画像クリックで表示拡大(提供:NASA/JPL/Caltech)
現時点では衛星の発見数は土星が最多だが、現在航行中の2機の探査機が木星系へ到着して探査が始まれば、土星と木星の衛星数の差が縮まるかもしれない。2つの探査機うち、ヨーロッパ宇宙機関が主導しJAXAも参加する「JUICE」(2023年打ち上げ)は、2031年に木星系に到着する。また、NASAの探査機「エウロパ・クリッパー」(2024年打ち上げ)は2030年に木星系に到着予定だ。

探査機「JUICE」のイメージイラスト(提供:Science NASA、(探査機)ESA/ATG medialab、(木星)NASA/ESA/J. Nichols (University of Leicester)、(ガニメデ)NASA/JPL、(イオ)NASA/JPL/University of Arizona、(カリスト、エウロパ)NASA/JPL/DLR)
このほか、天王星で発見されていた衛星のうち1つに確定番号が付けられたことも公表された。天王星の確定した衛星の数は28個(発見数は29個)となる。
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