天体望遠鏡とHα太陽望遠鏡の1台2役「フェニックス」新発売
【2024年10月23日 星ナビ編集部】
サイトロンジャパンは、ACUTER OPTICSの新製品である望遠鏡「フェニックス」を10月31日に発売開始、現在予約受付中だ。フェニックスは、昼はHα太陽望遠鏡、夜は一般的な天体望遠鏡として月、惑星、星雲などの観察に使える2-in-1望遠鏡。取り扱いは、天体望遠鏡専門店およびサイトロンジャパン直営店のみ。
- ■ 発売概要
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- ブランド名:ACUTER OPTICS
- 商品名:フェニックス
- 希望小売価格:オープン価格
- 予想市場価格:税込16万円前後(※サイトロンジャパンによる予想であり、実売価格とは異なる)
- 発売日:10月31日(木)
■ 主な特長
- Hα太陽望遠鏡モード
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- 太陽のHα線を抽出し、半値幅0.6Å以下の狭帯域で透過する40mm径エタロンフィルターとブロッキングフィルターを搭載し、プロミネンスなどの太陽表面のダイナミックな様子を観測することができる。
- 対物レンズ前面に取り付けるエタロンフィルターユニットには透過波長を調整する機能も装備し、高いコントラストの太陽像が楽しめる。また接眼側に取り付けるソーラーダイアゴナルにはブロッキングフィルターが内蔵されており、安全に太陽を観測することができる。
- アイピースは焦点距離5~16mmのズームアイピースを付属し、25~80倍の間で好みの倍率で観測できる。
- フォーカサーはスムーズな動作のクレイフォード式を採用。ドローチューブにはピント位置を示す表示があり、初心者でも簡単にピント調整ができる。
- フォーカサーを任意の角度に回転させる回転装置が装備されていて、観測しやすい角度に調整できる。
- ファインダーは太陽をのぞく必要がないソーラーガイドを装備。安全に太陽を望遠鏡に導入できる。
- 45mm幅のドブテイルバーを付属。市販されている多くの架台に取り付け可能。
- スマートフォンアダプターが付属されており、手軽に写真撮影ができる。
- 別売のSky-Watcherソーラークエストマウントに搭載することで、太陽の自動導入・自動追尾が可能。
- 天体望遠鏡モード
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- 夜間は天体望遠鏡として、月や惑星のほか、星雲、星団、銀河などの観察に使用できる。
- 口径80mm、焦点距離400mm。マルチコーティングが施されたアクロマートレンズを採用。
- 一般的な天体観測に使用する場合は、エタロンフィルターユニットを取り外し、接眼側のソーラーダイアゴナルを天体用天頂ミラーに換装する。また天体観察用のファインダーとして、レッドドット式ファインダーを付属。
- アイピースは共用。付属の焦点距離5~16mmのズームアイピースで、25~80倍の間で好みの倍率で観測できる。
- スマートフォンアダプターが付属されていて、月などの明るい天体を手軽に撮影できる。
- ※取り扱い上の注意
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- 太陽の観測は、商品の取り扱い説明書に記載してある「太陽望遠鏡モード」でのみ使用のこと。「天体望遠鏡モード」では絶対に太陽を見ないこと。
- 「太陽望遠鏡モード」と「天体望遠鏡モード」それぞれの部品の組み合わせを必ず守ること。絶対に部品を混在させないこと。太陽の強力な熱と光により、失明する恐れがある。
- 太陽望遠鏡の使用方法を熟知していない方(特に未成年者など)が単独で使用しないよう注意のこと。
■ 主な仕様
- 太陽望遠鏡モード
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- ソーラーフィルター口径:40mm
- 焦点距離:400mm
- 半値幅:≤0.6Å
- 倍率:25~80倍
- 鏡筒長:413mm
- 質量:約2.2kg(アイピース含む)
- 天体望遠鏡モード
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- 口径:80mm
- 焦点距離:400mm
- F値:F/5
- 倍率:25~80 倍
- 鏡筒長:358mm
- 質量:約1.7kg(アイピースファインダー含む)
- 付属品:ソーラーフィルター(エタロンフィルター)、ソーラーダイアゴナル(ブロッキングフィルター)、ソーラーガイド、ズームアイピース、天頂ミラー、レッドドットファインダー、スマートフォンホルダー、ケース
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