静止気象衛星「ひまわり4号」、運用終了
【2000年2月25日 宇宙開発事業団広報室 (2000/2/25)】
2月24日、静止気象衛星4号(GMS-4)「ひまわり4号」の軌道離脱および停波作業が実施され、同衛星の運用が終了された。同衛星はは1989年9月に打ち上げられ、1995年に「ひまわり5号」が打ち上げられてからはその待機衛星として運用が続けられてきていた。
現在日本の気象衛星は「ひまわり5号」のみ。この「ひまわり5号」も今年3月をもって設計寿命が切れる。昨年11月15日にH2ロケット8号機により5号の後継となる運輸多目的衛星(MTSAT)の打ち上げが行われたが、打ち上げ4分後にロケットのメインエンジンが停止し、地上から破壊指令が出され、海の底に沈んだ。
新たなMTSATは2002年打ち上げの予定で、それ以前に「ひまわり5号」が運用不能となってしまった場合、気象庁は米国の衛星画像に頼らざるを得ず、国内やアジア太平洋地域の天気予報に深刻な影響が出る恐れもある。
<関連ニュース>