生命の種は宇宙空間で作られた!?
【2001年1月30日 BBC News (2001.01.29)】
NASAのエームズ研究所およびカリフォルニア大学の化学・生物化学部の共同研究チームが、宇宙空間の星間分子雲をまねた環境おいて、あらゆる生物の細胞に見られる細胞膜組織そっくりの分子構造を生成することに成功した。研究チームによると、このプロセスは、水やメタノール、アンモニア、一酸化炭素などの氷でできた、ありふれた冷たく濃い星間分子雲において普通に起こり得るという。
星間分子雲は、あらたな恒星が誕生するゆりかごであり、私たちの太陽系もそういった星間分子雲において形成されたとされている。研究チームは、星間分子雲の中で生成された細胞膜状組織が、隕石などに乗って生まれたばかりの地球にもたらされ、自己複製分子のための防御壁を提供したことが、生命発祥において重要な役割を果たしただろうと考えている。
研究チームはまた、この細胞膜状組織は宇宙にありふれた星間分子雲において普通に生成されると考えられることから、生命は宇宙のあらゆるところに存在する可能性があると指摘している。
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