土星に新たな衛星3個、すばる望遠鏡で発見
【2007年5月14日 IAUC 8836】
国際天文学連合回報(IAUC)No. 8836によると、ハワイ大学のシェパード(S.S.Sheppard)氏らの研究チームは、マウナケア山頂にある“すばる望遠鏡”による観測データを用いて、土星に新しい衛星3個を発見した。同研究チームは、2006年にもすばる望遠鏡を用いて9個の衛星を発見している。
今回確認された衛星の仮符号は、S/2007 S1、S/2007 S2とS/2007 S3。公転の周期は、それぞれ895日、793日、992日である。なお、今回発見された新衛星のうち、S/2007 S2とS/2007 S3は土星の自転と反対向きに軌道上を運行している「逆行衛星」であることが判明した。
これまでに存在が確定している土星の衛星は59個、不確かなものも含めれば62個となる。
土星の衛星
土星の衛星は姿がさまざまです。巨大クレーターと無数のクレーターでおおわれたミマス、クレーター領域としわのある領域をもつエンケラドス、水と氷と岩石からできたハイペリオン、ツートン模様になっているイアペタスなど、表情豊かな衛星がそろっています。(「最新デジタル宇宙大百科」より)