相次ぐ新天体発見、西山さん椛島さんがわし座に新星を発見
【2009年12月15日 VSOLJニュース(230)】
福岡県の西山浩一さんと佐賀県の椛島冨士夫さんが、わし座に10.9等の新星を発見された。お二人が発見された銀河系内の新星は今年4個目、通算では9個目となる。
VSOLJニュースより
超新星の発見も相次いでいます(VSOLJニュース 229など)が、私たちの銀河系内に出現する新星も続々と発見されています(VSOLJニュース 227など)。このたび、わし座に10.9等級の新星が発見されました。見つけたのは、福岡県久留米市の西山浩一(にしやまこういち)さんと佐賀県みやき町の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんのチームです。新星の位置は以下のとおりです。
赤軽 19時14分09.73秒 赤緯 +15度16分34.7 秒 (2000年分点) 新星周辺の星図
発見時は12月14.398日(世界時、以下同様)ですが、一週間前の7.412日にはこの位置に13.6等より明るい天体はありません。イタリアのコレリ(P. Corelli)さん、オーストリアのボルマン(W. Vollmann)さんによって天体の実在が確認され、DSS画像にも21.5等級より明るい天体は写っていないことから、増光幅の大きい新星であろうと推定され公表に至ったものと思われます。今後のスペクトル確認が待たれます。
わし座の新星の位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。