あかつき、金星軌道投入中に一時通信途絶

【2010年12月7日 JAXA

本日午前9時ごろに金星周回軌道投入のためのエンジン噴射を行っていた金星探査機「あかつき」は、予定外の通信中断の後、午前10時半頃に通信を再開した。探査機の状況は確認中とのこと。


JAXAの金星探査機「あかつき」は、12月7日午前8時49分(日本時間、以下同様)に、金星の周りを回る軌道に入るためのエンジン噴射を開始したことが確認された。その直後、地球から見て金星のかげにかくれるために一時通信を中断し、9時12分ごろにふたたび通信可能となる予定だったが、予定時刻を大幅に過ぎても「あかつき」からの声は届かず、10時28分頃にようやく電波の受信が確認された。

現在JAXAでは探査機の状況を確認中とのこと。もし探査機にトラブルがあり12分間のエンジン噴射が正常に実施されていなければ、予定の軌道から外れていることも考えられ、修正が可能な範囲かどうかも含め気になるところだ。

当初の予定どおりの場合、軌道投入の成否の発表は今夜10時。その後3回の軌道修正を経て、今月15日に定常観測軌道への投入が発表される見込みとなっている。成功を祈りながら続報を待ちたい。