ハッブル宇宙望遠鏡、100万回の科学観測を達成

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【2011年7月15日 HubbleSite

1990年4月の打ち上げから幾度かの修理を経て、数々の輝かしい成果を生み出してきたハッブル宇宙望遠鏡。7月4日、その観測回数がついに100万回に達した。


恒星と系外惑星のイメージ

恒星と系外惑星のイメージ(提供:NASA, ESA, and G. Bacon (STScI))

1990年4月24日にスペースシャトル「ディスカバリー号」によって打ち上げられ、軌道に投入されたハッブル宇宙望遠鏡は、数々のスペースシャトルによる修理を経て、20年を経た今も運用が続けられている。

そのハッブル宇宙望遠鏡による観測が7月4日、遂に100万回目を迎えた。この観測回数は望遠鏡に搭載された全ての機器の合計で、2009年5月のスペースシャトルミッションで取り付けられた「広域カメラ(WFC)3」が、100万回目の観測を担う栄誉に浴した。

記念すべき観測の対象となったのは、系外惑星HAT-P-7b、別名「ケプラーb星」と呼ばれるガス惑星で、大気、特に水蒸気が調べられた。観測の解析結果は数か月後には出る予定だ。

地球から約1,000光年の距離にあるこの惑星系は、NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」によって発見されたもので、ケプラーbのほか複数の惑星があることがわかっている。

ハッブル宇宙望遠鏡は2014年まで運用される予定である。

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