矮小銀河も重要な星の生産工場だった

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【2014年6月25日 HubbleSite

スイスの研究チームが誕生から数十億年後の宇宙に存在する矮小銀河を調べ、活発に星が生み出されるようすを明らかにした。宇宙の歴史においては、小さな銀河も重要な星の生産工場だったということだ。


ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた遠方銀河

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた遠方銀河。赤が調査対象となった暗い矮小銀河。クリックで拡大(提供:the GOODS Team and M. Giavalisco (STScI/University of Massachusetts))

ローザンヌ連邦工科大学のHakim Atekさんらの研究チームがハッブル宇宙望遠鏡を用いた観測を行い、誕生から35億〜60億年後の宇宙に存在する矮小銀河で星が形成されるようすを明らかにした。生まれたての大質量星からの紫外線で電離した水素が放つ「Hα輝線」をもとに調べたところ、そのペースは、たった1.5億年ほどで星の総質量が2倍になるほど活発なものであることがわかった。銀河同士の衝突などで爆発的な星形成が誘発される「スターバースト銀河」以外の“普通”の銀河が同程度に成長するには、10億〜30億年はかかるといわれている。

調査の対象となった時代は、銀河の星形成が活発だったことで知られている。同時代の星形成において矮小銀河も重要な役割を果たしていたことは予測されていたものの、はっきりと測定されたのはこれが初めてとなる。

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