九州初のMEGASTAR、九重青少年の家のプラネタリウムがグランドオープン
【2021年11月15日 アストロアーツ】
九重青少年の家は県立の社会教育施設で、自然に囲まれた環境にアスレチック施設やキャンプ場、宿泊施設を備え、市中の学校で体験できない野外活動を支える施設となっている。同施設では1983年に光学式のプラネタリウムを導入し、来所者に自然観察の一環として投影を行ってきた。天文台も併設され、きれいな星空が観察でき、天文教育はとても充実している。また、大分県では大分空港のスペースポート計画があり、天文宇宙教育には力を入れていくとのこと。
そこで今年の春、光学式とデジタルを組み合わせた新しいプラネタリウムへと更新し、これまで投影を行ってきた。コロナ禍の関係でオープニング式典は延期されていたが、11月13日(土)に晴れてグランドオープンの運びとなった。イベントには県内の星好きな方々、天文ファンらが集まり、新しいプラネタリウムの美しさを堪能した。
新しいプラネタリウムは、大平技研のMEGASTAR-NEOと、アストロアーツのステラドームプロの組み合わせとなっている。MEGASTARとしては九州初の設置施設となる。デジタル投影機は4Kプロジェクターの2分割式。メガスターの100万個の星に、ステラドームプロの多彩な機能が加わり、青少年の家ならではの投影を支えている。インターネット配信の機能も備えているので、青少年の家から県内の学校にプラネタリウム投影を配信することも計画されている。
所長の須股恵美子さんに今後の抱負を伺った。
「九重青少年の家は、学校の支援などを目的としているので、新しいプラネタリウムは理科の授業の一環として活用していきたと考えています。教員出身の指導主事や社会教育主事がスタッフとして常駐していますので、的確な教育支援が可能な施設になっています。星がとてもきれいになったのでこれを活かして、プラネタリウムで星の美しさを知ってもらい、実際の星空を見る『実天観測』で、宇宙の雄大さを感じてもらいたいと思います。九重の星空はとてもきれいで、私自身、ここへ来て見たさそり座が、街中で見た時よりも、とても大きく明るく輝いていたので感激しました。この感動を伝えていきたいと思っています」
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