星座八十八夜 #9 分割されている唯一の星座「へび座」

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〈へび座〉は、〈へびつかい座〉のアスクレピオスにかかえられた大きなヘビの星座です。頭の方と尾の方の2つにわかれているという、たいへん珍しい星座です。

【2023年7月28日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈さそり座〉の上にある〈へびつかい座〉の将棋のコマの形をした星座を見つけたら、将棋のコマの下から左右に伸びる3等級から5等級の星を探してみましょう。これが〈へび座〉の体を表しています。

〈へびつかい座〉の右下の星から〈うしかい座〉の1等星アルクトゥールスの方へ星をたどって、真ん中あたりから北の方角へ曲がると、小さな三角に並んだ星がヘビの頭が見つかります。その下の最も明るい3等星の名前はウヌクアルハイで、「ヘビの首」という意昧です。

逆に、〈へびつかい座〉の左下の星サビクから〈わし座〉のアルタイルの方へ並んだ星がヘビの尾を作っています。尾の先の星の名前はアルヤで、アラビア語で「羊の太い尾」という意味です。

へびつかい座とへび座

へび座には望遠鏡や双眼鏡で見たい明るい天体がいくつもあります。球状星団「M5」は北半球ではM13(ヘルクレス座)に次ぐ明るさと大きさを持ちます。見かけの大きさは満月よりやや小さめですが、双眼鏡ではにじんだ恒星のように見えます。

散光星雲「M16」はわし星雲と呼ばれて親しまれる天体で、淡い光の雲のように見える天体です。M16の中央部分・「創造の柱」と呼ばれる領域はハッブル宇宙望遠鏡やジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡でも観測されています。

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