星座八十八夜 #52 白く輝く天狼星が目印「おおいぬ座」

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「冬の大三角」の南側の星は全天でいちばん明るい星のシリウスで、〈おおいぬ座〉の目印です。〈おおいぬ座〉はシリウス以外にも明るい星が多いため、ちゃんと犬の姿をたどることができる、わかりやすい星座です。

【2024年1月5日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈おおいぬ座〉の目印は、最も明るい星のシリウスで、これは全天でいちばん明るい恒星でもあります。

星空でシリウスを見つけるには、となりの〈オリオン座〉の「三ツ星」を左下に延長した先を見るという方法もありますが、冬の南の空を眺めてみて、いちばん明るく青白く輝いている星を探してもよいでしょう。

星座絵でシリウスは犬の口先にあります。少し左側をさがすと2つの4等星があり、シリウスとあわせて三角形の犬の頭を表しています。シリウスの右にある2等星のミルザムは犬の前足、下の方にある2等星アダラと2等星ウェズンは腰を表しています。こうして見ると、星を結んだ星座線がわかりやすい犬の形になっていて、ちゃんとシッポまでついています。

おおいぬ座

星座の起源

シリウスは、ギリシア語で「焼き焦がすもの」という意昧です。シリウスが太陽とともに昇るころ、季節は暑い夏となります。その暑さの原因は、空にシリウスがいるからだ、シリウスが太陽といっしょになって空から地上を焼き焦がしているからだ、と考えていたからです。

中国では、オオカミの目のようにギラギラ光るシリウスを「天狼」と呼んでいました。

日本ではシリウスを、見た目の印象から「青星」、雪の季節に光るところから「雪星」、「きらきら星」、「光坊主」と呼んでいました。

星座の物語

ギリシア神話では、次の犬が、おおいぬ座のモデルになったとされています。

●狩人オリオンが連れていた猟犬
●世界でいちばん駆け足の速い犬、ラエラプス
●狩りの好きな青年アクタイオンの猟犬、メランポス

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