星座八十八夜 #61 アルゴ船の行方を決める「らしんばん座」

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アルゴ座を構成する星座のうち、〈らしんばん座〉は北の方にあります。そのため、日本中でその全体を見ることができます。3月の21時ごろが見ごろでしょう。

【2024年2月6日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈らしんばん座〉は星座絵では、大きなアルゴ船の帆柱のあたりに描かれています。羅針盤とは船で使う方位磁石のことです。およそ1000年前の中国で発明されたので、古代ギリシアのアルゴ船には羅針盤はなかったはずです。ですが、羅針盤のおかげで大航海時代が始まり「アルゴ座」の全体が知られるようになりました。

〈らしんばん座〉は冬の深夜、あるいは春の宵に南中して見つけやすくなります。といっても、4等星でできた暗い星座で、目印になる形もないので、〈おおいぬ座〉の星を手がかりに、〈とも座〉を経由してさがさないと見つからないでしょう。

沖縄あたりまで南下すると、すぐ下の〈ほ座〉や、となりの〈とも座〉が見つけやすくなるので、アルゴ船全体を想像しながら羅針盤をさがしてみてください。

らしんばん座

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