2025年1月 アトラス彗星が0等前後

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2025年1月の中旬から下旬、アトラス彗星(C/2024 G3)が夕方の西南西の超低空に0等前後で見えると予測されている。

星図

1月中旬から下旬にかけて、アトラス彗星(C/2024 G3; ATLAS)が0等級前後まで明るくなると予測されている。

13日に近日点を通過した後に夕方の西南西の空に移り、超低空に姿を見せる。17日ごろまでマイナス等級、19日ごろまで1等級程度と予想され、双眼鏡で見たり写真撮影したりできそうだ。

彗星が明るいとはいえ、日の入り30分後の高度は最大でも2度ほどしかなく、簡単に見えるというわけではない。星空ナビステラナビゲータなどで位置をよく確かめて、見晴らしの良い場所で探そう。太陽に近いので観察や撮影にはじゅうぶん注意すること。飛行機雲との見間違いにも気を付けたい。

日の入り30分後の方位と高度
日の入り30分後の方位と高度(場所の設定は東京)。星図はステラナビゲータで作成。画像クリックで表示拡大

アトラス彗星は2024年4月に、アトラスプロジェクトの一つであるチリの望遠鏡によって発見された非周期彗星だ。1月10日ごろまでは明け方の東南東の空にあり、日の出30分前で5度未満と超低空ながら双眼鏡での観察や写真撮影でとらえられていた。

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