いて座に今年4個目の新星が出現

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9月8日、いて座に今年4個目となる新星が出現した。

【2026年9月14日 高橋進さん/CBAT

超新星サーベイを行っているASAS-SN(All-Sky Automated Survey for Supernovae)のグループより、9月8日19時ごろ(世界時。日本時では9日4時ごろ)に撮影した画像から、いて座に12.6等(g等級)の新天体を検出したとの報告がありました。前日の7日2時09分にはこの位置には17.1等より明るい天体はありませんでした。Gaia衛星のデータではこの位置には19.9等(G等級)の天体があり、この天体が爆発したとすれば約7等級の増光になります。

新星の位置
新星の位置。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成)

新天体出現の報を受けて世界各地で確認観測が行われ、国内では山口県の吉本勝己さんや長崎県の森山雅行さん、千葉県の舟田雅夫さんから報告がありました。10日に11.3等の極大を迎えた後は、ゆっくりと減光していく様子がとらえられています。

いて座の新星
いて座の新星(撮影:吉本さん

光度曲線
新星の光度曲線(CBAT、VSOLJデータより高橋さん作成)

新天体が出現すると、分光観測によってその正体を調べますが、このところ日本は天候不良で、なかなか分光観測ができません。12日に岡山県の藤井貢さんが分光観測に成功し、顕著なHα輝線や酸素の輝線などを確認しましたが、P Cygプロファイルなどは確認できません。イタリアのGianluca Masiさんがリモート望遠鏡を使って13日に行った観測でもHα輝線や酸素の輝線が見られ、この新天体が新星で間違いないと確認されました。

9月になりましたが、いて座はまだ見やすい位置で観測好期です。ぜひ積極的な観測をお願いいたします。なお、8月に出現したいて座新星(V8055 Sgr)は12等、また、や座新星(V488 Sge)は11等と、それぞれ暗くなってきています。一方おうし座新星(V1452 Tau)は8等と11等の間で激しく増減光を繰り返しており、この後も目が離せない状況です。こちらも引き続きの観測をお願いいたします。

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