【レポート】4月28日「デジタル一眼 星雲・星団撮影入門」講座
【2018年5月9日 アストロアーツ】
初夏の日差しの中、連休初日の人出で賑わう東京・中野はケンコー・トキナー本社ビルで、「デジタル一眼 星雲・星団撮影入門」講座を2時間にわたり開催しました。2月の同名講座が好評だったための追加開催ですが、今回も定員30名に対して33名(うち女性3名)の参加をいただきました。
講座は、天体撮影ソフト「ステラショット」や天体画像処理ソフト「ステライメージ」の開発者であるアストロアーツ上山治貴が講師を務め、前半は星雲・星団写真の概要やポイント、必要な機材などについてスライドを使ってわかりやすく説明しました。撮影現場で役に立つ細かいヒント、特に、野外で多くの機材を使用するにあたって命綱となる電源確保については参加者の皆さんも興味深く聴き入っていたようです。
ケンコー・トキナーのNEWスカイエクスプローラー SEII 赤道儀など機材一式の組み立ても実演しました。
休憩後の後半では、撮影から画像処理までの実際の手順を詳しく解説。組み上げた望遠鏡の基本的な設置手順から、PCソフト「ステラショット」で赤道儀やカメラを統合的に制御しての撮影、また画像処理ソフト「ステライメージ8」でのコンポジットや仕上げ調整まで、ポイントを抑えつつ、かつ実践に即した流れを紹介しました。
第1部と第2部それぞれの終わりにはQ&Aコーナーを設け、望遠鏡の運び方やピント合わせ、ソフトの機能まで多くの質問をいただきました。
受講者アンケートでは、「赤道儀を持っておらず天体撮影歴がほとんどない」という方の参加が前回に比べて多く、そうした初心者の方からも「満足」(5段階評価で平均4.6)「ほぼちょうどよい難易度」(「易しすぎる」から「難しすぎる」までの5段階で平均3.2)との評価をいただきました。
また、画像処理やオートガイドについて詳しく知りたいというステップアップした内容の講座や、実習形式の講座の開催といったご要望もありました。ご意見をふまえて今後の開催を検討してまいります。
アストロアーツが主催する天文講習会の詳細情報については、アストロアーツのウェブサイトやメールマガジン「星空アナウンス」で随時お知らせしますのでぜひご注目ください。
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