小惑星探査機「はやぶさ」、6月13日に地球帰還へ
【2010年4月21日 JAXA】
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、6月に地球への帰還を予定している小惑星探査機「はやぶさ」について、着陸想定地を管轄する豪州政府から着陸の許可を得たことを発表した。「はやぶさ」の地球帰還カプセルは6月13日に大気圏へ再突入し、豪州にあるウーメラ立入制限区域に着地する予定だ。
小惑星探査機「はやぶさ」が、長い旅を終えて今年6月に地球帰還の日を迎える。現在のところ大気圏再突入日時は日本時間の6月13日23時ごろで、着陸場所は豪州ウーメラ立入制限区域内と予定されている。
JAXAは、約2か月後に迫った着陸を前に、着陸想定地を管轄する豪州政府から4月16日に正式な着陸許可を得た。
「はやぶさ」は、地球外縁部への最初の誘導を4月6日に終了し、その時点で地球まで約2,400万kmに近づいた。今後は、大気圏再突入の15〜39日前ごろまでに、地球外縁部への誘導があと2回行われ、地球までの距離も1,700万km、900万kmとさらに近づく。そのあと、大気圏再突入の3〜7日前ごろまでに、豪州にある着陸想定地域へ正確に誘導される。
6月13日の当日は、再突入の約3時間前にカプセルが分離されたあと、いよいよ大気圏への再突入の瞬間を迎える。小惑星「イトカワ」のサンプルが収納されている可能性のあるカプセルは、その再突入から約1時間後に着地する予定だ。