磁気フィラメントからオーロラまで 太陽活動の最新画像

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【2012年2月28日 NASA

2月23日から24日にかけて太陽表面で5回ものフィラメント爆発現象が起こる様子を、NASAの観測衛星がとらえた。それに伴うコロナの爆発やオーロラとともに、迫力ある画像を見てみよう。


磁気フィラメントと太陽津波

動画は、2月23日〜24日(世界時)の6時間にわたる磁気フィラメントと太陽津波。クリックで拡大(提供:NASA/SDO)

CMEの連続画像

2月21日〜25日にかけてのコロナ質量放出(CME)の連続画像。アニメーション動画も見ることができる。クリックで拡大(提供:NASA/SOHO/H. Zell)

フィンランド・ムオニオで見られたオーロラ

2月26日にフィンランド・ムオニオで見られたオーロラ。クリックで拡大(提供:Thomas Kast)

画像1枚目は、NASAの太陽観測衛星「SDO」が紫外線観測でとらえた太陽の表面活動の様子だ。動画では、まずフィラメント状の隆起が見える。相対的に低温の表面物質が磁力で支えられて浮いているもので、これが地球から見て太陽周縁から飛び出して見えるものが「プロミネンス」と呼ばれる。

フィラメントの後には、太陽表面を引き裂くように高温プラズマと磁気の「太陽津波」が広がる。この「裂け目」は、地球から月までの距離すら超える長さ40万kmにも及ぶ巨大なものだ。こうした爆発現象が、2月23日から24日にかけて5回も観測された。

このような現象を前兆として起こるのが「コロナ質量放出」(CME)だ。太陽の複雑な磁場の活動によって、ばく大な量の荷電粒子やエネルギーが放出される現象である。画像2枚目は、NASAの太陽観測衛星「SOHO」がとらえたCMEの様子で、アニメーション動画では、巨大なバブルが外部に向かって弾けるように噴き出すのがわかる。

立て続けに表面爆発が起こり、ひじょうに劇的なものに見えるが、このCMEは意外に弱いものだった。とはいえ、2月26日に地球に到達した際、磁気嵐を発生させるには至らなかったものの極域で美しいオーロラを見せてくれた。画像3枚目は、フィンランドでとらえられたものだ。

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