板垣さん、NGC 3977に超新星2006gsを発見
〜今月3個目、今年7個目、通算23個目〜
【2006年9月24日 CBET 640 / VSOLJニュース(159)】
(VSOLJニュース)
山形市の新天体捜索者板垣公一(いたがきこういち)さんは、9月に入ってから、超新星2006et(vsoljニュース 157)、超新星2006gi(vsoljニュース 158)を相次いで発見されていますが、さらにこのたび、今月3個目となる超新星2006gsを発見されました。今年7個目、自身23個目の発見(独立発見含む)です。
超新星2006gsは、おおぐま座の渦巻銀河NGC 3977に出現したもので、位置は以下のとおりです。
赤経 11時56分08.50秒 赤緯 +55度23分29.8 秒 (2000年分点) 超新星2006gsが出現した銀河NGC 3977周辺の星図
銀河中心から北に3秒角、東に11秒角のところにあたります。発見時である22.80日(世界時、以下同様)と、確認された23.40日のいずれでも、17.0等と観測されています。
この銀河では、超新星1946Aが18等で観測されたことがあります。銀河の後退速度からは、この銀河に出現する典型的なIa型超新星の極大は16等ほどと推定されます。今後、スペクトル型の確認などが注目されます。
超新星2006gsの位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.7」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行なってください。