小惑星捕獲・有人探査ミッション、NASAが新資料公開
【2013年8月23日 NASA】
NASAが検討を進めている小惑星捕獲・有人探査計画について、ミッション概要の新たな画像が公開された。
2025年までの実現を目指すNASAの小惑星捕獲・探査ミッションは、無人機で小惑星を月周辺まで誘導し、宇宙飛行士がそこに赴いて直接探査するというものだ。今年4月に公開されたCG動画では小惑星捕獲・誘導プロセスを中心にミッションの大まかな流れが示されていたが、有人ミッションとしての面によりフォーカスした動画・画像資料が新たに公開された。
CGアニメーションによれば、探査クルーを乗せた宇宙船「オライオン」は捕獲された小惑星におよそ9日間かけて向かう。月の重力を利用してスピードアップし、地球から見て月の裏側にある重力均衡点(ラグランジュ点L2)で、小惑星を引き連れてきた捕獲機とドッキング。宇宙飛行士が船外から小惑星の格納袋に近づき、サンプルを採取する。最長で6日間の探査期間の後に捕獲機から離脱し、10日間かけて地球に戻ってくる。
NASAでは現在、技術者と科学者が連携して、産業界、学術界などの外部意見も含めてミッションに関するさまざまなオプションの評価検討が行われているところだ。