30m望遠鏡TMTの現地建設開始が決定

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【2014年7月29日 国立天文台】

日本を含む5か国の共同計画で準備が進められている30m望遠鏡（TMT）について、米・ハワイ州から現地建設の許可が正式に出された。

TMTの建設予定地となるハワイ島マウナケア山頂

TMTの建設予定地となるハワイ島マウナケア山頂。すばる望遠鏡やケック望遠鏡など各国の高性能望遠鏡が集まっている。クリックで拡大（提供：国立天文台。以下同）

基本設計が進められた望遠鏡本体構造の全体図

基本設計が進められた望遠鏡本体構造の全体図。クリックで拡大

TMT計画は、米・ハワイのマウナケア山頂に口径30mの超大型望遠鏡を建設するプロジェクトだ。日本、アメリカ、中国、カナダ、インドの5か国の協力で準備が進められ、今年5月には、望遠鏡の建設・運用を行う統合組織「TMT国際天文台」が設立されている。

2013年度から日本国内で主鏡の鏡材製作が進められてきたが、今年7月25日、TMTの現地建設についてもハワイ州から正式に許可が出された。今後、望遠鏡サイトまでの道路建設などから着手される予定だ。