2021年11月28日 ケレスがおうし座で衝

このエントリーをはてなブックマークに追加
11月28日、準惑星ケレスがおうし座で衝(太陽‐地球‐ケレスがまっすぐに並ぶ位置関係)となる。

星図

宵のころ東の空に見えているおうし座に位置する準惑星ケレスが、11月28日に衝となる。太陽‐地球‐ケレスがまっすぐに並び、一晩中見える時期だ。

明るさは約7等級で、空が暗ければ双眼鏡や小型の天体望遠鏡でも見つけられる。おうし座の1等星アルデバランの近くにあるので、アルデバランやヒヤデス星団を目印にして探してみよう。数日おきに観察や撮影をして、ケレスが星々の間を移動していく様子を確かめるのも面白い。

ケレスは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にあり、パラス、ジュノー、ベスタとともに「四大小惑星」と呼ばれる。1801年に発見された小惑星番号1番の天体で、小惑星帯の中では最大の直径約940km(平均)という大きさだ。2006年に冥王星などとともに準惑星に分類された。

ケレスの位置 ケレスの位置。括弧内は等級。星図の星は9等級まで