2021年3月8日 ベスタがしし座で衝

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3月8日、小惑星ベスタがしし座で衝(太陽‐地球‐ベスタがまっすぐに並ぶ位置関係)となる。

星図

宵のころ東の空に見えているしし座に位置する小惑星ベスタが、3月8日に衝となる。太陽‐地球‐ベスタがまっすぐに並び、一晩中見える時期だ。

明るさは約6等級で、双眼鏡を使うと比較的簡単に見つけられる。ししの後ろ脚の付け根に当たる3等星のθ(シータ)星シェルタンのすぐ近くにあるので、これを目印にして探してみよう。

ベスタは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にあり、ケレスパラス、ジュノーとともに「四大小惑星」と呼ばれる。1807年に発見された小惑星番号4番の小惑星で、直径は約520km(平均)。これは小惑星帯の天体の中では準惑星ケレス、小惑星パラスに次いで3番目の大きさだが、表面が太陽光を反射しやすいためケレスやパラスより明るくなり、最も明るい時には5等台前半に達する。

ベスタの位置 ベスタの位置。括弧内は等級。星図の星は8等級まで

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