ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が最終軌道に到達
【2022年1月26日 NASA Blog】
昨年12月25日(日本時間、以下同)に打ち上げられたNASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(以下「JWST」)は、1月25日午前4時にスラスターを約5分間噴射する最終軌道調整を実施し、地球から約150万km離れた、太陽・地球系のラグランジュ点L2を周回するハロー軌道に入った。
L2は地球を挟んで太陽の反対側にある、重力的に安定した地点だ。L2の周囲にとどまることで、近赤外線を観測するJWSTにとって邪魔な熱源となる地球と太陽は常に同じ方向に見える。この熱を、L2までの道中で展開した5層のサンシールドで防ぐことで、望遠鏡や観測装置は低温に保たれる。
折りたたまれた状態で打ち上げられたJWSTは、L2までの旅路でサンシールドに加えて主鏡などを含めた全ての展開を終えている。これから3か月かけて、光学系をnm(ナノメートル)に近い精度で調整する作業が始まる。科学観測の開始はこれから約5か月後となる見込みだ。
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〈参照〉
- NASA Blog - James Webb Space Telescope:Orbital Insertion Burn a Success, Webb Arrives at L2
〈関連リンク〉
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