2017年10月27日 イリスがおひつじ座で衝
宵のころ東の空に見えているおひつじ座で、10月27日に小惑星イリスが衝となる。太陽‐地球‐イリスがまっすぐに並び、一晩中見える時期だ。明るさは約7等級で、空が暗ければ双眼鏡や小型の天体望遠鏡でも見つけられる。月明かりや町明かりの影響が小さい暗い空の下で、星図を頼りに探してみよう。近くにあるおひつじ座の2等星ハマルを目印にするとわかりやすいだろう。
イリスは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にある、1847年に発見された小惑星番号7番の天体で、約3.7年周期で公転している。直径約200kmと大型の小惑星で、表面が太陽光を反射しやすいため、今回のように地球と接近した位置で衝になると7等級前後まで明るくなる。
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