「はやぶさ」が地球をとらえた!
【2010年5月17日 宇宙航空研究開発機構(JAXA)】
地球への帰還まで残り1か月を切った小惑星探査機「はやぶさ」が、5月12日に故郷である地球と月の撮影を行った。
小惑星探査機「はやぶさ」は、3月末にイオンエンジンの連続運転を終了して、地球の中心から約2万kmの位置を通過する軌道へ誘導された。
4月初めに地球外縁部への最初の誘導が行われたのに続き、今月1日から4日にかけて2度目の誘導が実施されるなど、軌道制御はほぼ計画通りに進んでいる。
その「はやぶさ」は、5月9日に打ち上げから満7歳を迎え、誕生日から3日後の12日に、星姿勢計のCCDセンサを使って、故郷である地球の撮影を行った。とても明るい地球と月の姿がはっきり見える画像には、垂直・水平方向に強い白飛び現象が発生しているが、これは地球がマイナス8.3等とあまりに明るいためである。
なお、現在「はやぶさ」は、(はやぶさから見て)いて座とやぎ座の間に見えている地球へ向かって、時速およそ1万8000kmで航行中だ。