今年のペルセウス座流星群は、12日深夜から13日明け方にかけて一番の見ごろとなる。月明かりの影響で目にできる流星の数は少なくなりそうだが、年間三大流星群の一つで注目の現象であることは間違いない。月と土星の接近や、明け方の東の低空で並び輝く金星と木星なども観察しながら、流れ星を待ってみよう。
その数日後、16日の23時ごろから17日の1時ごろに、プレアデス星団(すばる)の食が起こる。双眼鏡や低倍率の天体望遠鏡で、半月と星々の美しい共演を楽しもう。
伝統的七夕はずいぶん遅めの29日。新暦七夕(7月7日)から2か月近くも「七夕シーズン」が続くと思うと、少しお得な気分になれるかもしれない。空高く光る主役の織女星ベガと牽牛星アルタイルのほか、天の川やはくちょう座、さらに南の空のさそり座、いて座なども見たり撮ったりして、夏の星空を満喫したい。
全天星図
東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。
主な天文現象
12日 | ごろ | 金星と木星が大接近 |
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12日 | (火) | 月と土星が接近 |
13日 | (水) | ペルセウス座流星群が極大 |
16日 | (土) | プレアデス星団食 |
17日 | (日) | はくちょう座κ流星群が極大 |
19日 | (火) | 水星が西方最大離角 |
21日 | ごろ | はくちょう座χ星が極大のころ |
21日 | (木) | 細い月と金星が並ぶ |
22日 | (金) | 細い月と水星が接近 |
29日 | (金) | 伝統的七夕 |
29日 | (金) | ヘーベがみずがめ座で衝 |
カレンダー(月齢と天文現象) |
月、惑星
月
- 1日:月面Xが見える
- 1日:🌓上弦
- 3日深夜:アンタレスと並ぶ
- 4日夕方~深夜:アンタレスと接近
- 9日:🌕満月(スタージョンムーン)
- 12日宵~13日明け方:土星と接近
- 16日:🌗下弦
- 16日深夜~17日未明:プレアデス星団食
- 16日深夜~17日明け方:プレアデス星団と超大接近
- 20日未明~明け方:木星と接近、金星とやや離れて並ぶ
- 21日未明~明け方:金星と並ぶ
- 21日未明~明け方:ポルックスと並ぶ
- 22日明け方:水星と接近
- 22日明け方:プレセペ星団と接近
- 23日:🌑新月
- 26日夕方~宵:火星と接近
- 27日夕方~宵:スピカと接近
- 31日:🌓上弦
- 31日夕方~宵:アンタレスと大接近
水星
- 上旬:見えない
- 中旬:明け方 0.8等
- 下旬:明け方 -0.8等
金星(▶ 特集ページ)
- 上旬:未明~明け方 -4.0等
- 中旬:未明~明け方 -4.0等
- 下旬:未明~明け方 -4.0等
火星
- 上旬:夕方~宵 1.6等
- 中旬:夕方~宵 1.6等
- 下旬:夕方~宵 1.6等
- 26日夕方~宵:細い月と接近
木星
- 上旬:未明~明け方 -1.9等
- 中旬:未明~明け方 -1.9等
- 下旬:未明~明け方 -2.0等
- 12日ごろ未明~明け方:金星と大接近
- 20日未明~明け方:細い月と接近
土星(▶ 特集ページ)
- 上旬:宵~明け方 0.8等
- 中旬:宵~明け方 0.7等
- 下旬:宵~明け方 0.7等
- 12日宵~13日明け方:月と接近
天王星
- 上旬:未明~明け方 5.7等
- 中旬:未明~明け方 5.7等
- 下旬:深夜~明け方 5.7等
- 20日:西矩(おうし座)
海王星
- 上旬:深夜~明け方 7.8等
- 中旬:宵~明け方 7.8等
- 下旬:宵~明け方 7.8等
主な彗星(~10等前半)、小惑星(~8等前半)
準惑星ケレス
- 中旬:深夜~明け方 8等
- 下旬:深夜~明け方 8等
小惑星ベスタ(4)
- 上旬:夕方~宵 8等
- 中旬:夕方~宵 8等
- 下旬:夕方~宵 8等
- 2日:東矩(てんびん座)
小惑星ヘーベ(6)
- 上旬:宵~明け方 8等
- 中旬:宵~明け方 8等
- 下旬:宵~未明 8等