ロシア・ウラル地方で小天体落下か 400人以上負傷
【2013年2月15日 RIA Novosti (1)/(2)】 2月18日更新
ロシア・ウラル地方で15日朝(現地時間)、小天体とみられる物体が落下し、カザフスタンとの国境に近いチェリャビンスクを中心に400人以上の負傷が伝えられている。
2月18日 発生時刻を修正しました。
2月15日午前9時20分ごろ(現地時間:日本時間同日昼すぎ)、ロシアとカザフスタンの国境付近のウラル地方で、小天体が落下し3つの地区を襲った。その1つチェリャビンスクでは割れたガラスなどで400人以上の負傷者が出ているが、致命的な重傷者の報告はないようだ(ロシア内務省より)(注)。
国営原子力企業(ROSATOM)は、この地域にいくつかある原子力施設は正常に稼働中との声明を出している。
落下物については、大きな1つの物体、あるいは複数の小さな物体といったさまざまな目撃情報があり、ロシア非常事態省広報のElena Smirnykh氏は「1つの天体が地球に接近し、バラバラに壊れたと思われる」とコメントしている。
現地警察は、落下したとみられる隕石の捜索や被害を受けた建物の警備にあたっている。
ロシアのメディアを中心に、落下の模様をとらえた画像や動画が紹介されている(下記〈関連リンク〉参照)。
なお、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)オペレーションセンターの専門家は、この現象は日本時間16日早朝に地球に最接近する小惑星2012 DA14とは関連がないとコメントしている(ESA公式ツイッターより)。
注:「小天体落下による被害」 物体の破片の衝突のほか、衝撃波の伝播によりガラスが壊れた可能性もある