2026年4月 マップス彗星が0等前後

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2026年3月末から4月初めごろ、マップス彗星(C/2026 A1)が夕方の西の超低空に0等前後で見えるかもしれない。

星図

※4月5日更新:彗星は近日点通過の際に消滅したとみられています。5日昼~夕方時点で、SOHOカメラにも写っていません。

※3月31日更新:3月下旬の彗星は増光が予想よりも鈍っており、4月以降に実際の空で観察するのはかなり困難とみられます(観測条件が悪いため、明るさの見積もりが難しい状況でもあります)。4月3日ごろからSOHOカメラでの見え方に注意してみてください。

SOHO LASCO C3カメラのシミュレーション
SOHOのLASCO C3カメラの視野のシミュレーション。4日12時ごろ~5日12時ごろは、より画角が狭いLASCO C2カメラでも見えるかもしれない


※以下の解説は3月25日時点の予想に基づきます(星図のみ3月31日版に更新しています)。

3月末から4月初めごろ、マップス彗星(C/2026 A1; MAPS)が0等級前後まで明るくなるかもしれない。

3月31日には約4等級の見込みで、夕方の西の超低空に見える。4月2日から3日ごろにはマイナス等級にまで明るくなる可能性がある。

予測どおりに彗星が明るくなったとしても、日の入り時の高度は5度未満、日の入り30分後には3度未満ときわめて低く、観察は非常に難しい。星空ナビステラナビゲータなどで位置をよく確かめて、見晴らしの良い場所で探そう。金星も位置の見当をつける目印になる。太陽に近いので観察や撮影にはじゅうぶん注意すること。飛行機などとの見間違いにも気を付けたい。

夕方の方位と高度
(上)日の入り時の彗星の方位と高度(場所の設定は東京)、(下)日の入り30分後の方位と高度。日付横の括弧内は予想等級。星図はステラナビゲータで作成。画像クリックで表示拡大
予想等級はCOBSのデータなどに基づいて計算したものです(最終更新日:3月31日)

4月4日の近日点通過(太陽最接近)の前後は、太陽観測衛星「SOHO」のLASCO C3カメラの視野内に見えそうだ。

SOHO LASCO C3カメラのシミュレーション
SOHOのLASCO C3カメラの視野のシミュレーション。4日12時ごろ~5日12時ごろは、より画角が狭いLASCO C2カメラでも見えるかもしれない

この近日点通過時に、マップス彗星は分裂や崩壊してしまう可能性が高いとみられているが、無事に残った場合には5日の夕方から再び夕空に見えるかもしれない。急速に減光していくものの、6日ごろまではマイナス等級、12日で6等級程度と予測される。ただし近日点通過前と同様、非常に低い。また、彗星の本体が崩壊してしまった場合でも、尾だけが見える可能性もある(これも飛行機雲などとの誤認に注意)。


マップス彗星は2026年1月に、地球近傍天体を捜索するマップス(MAPS)プロジェクトで発見された彗星。太陽に至近距離まで近づく「サングレーザー」と呼ばれるタイプの彗星で、とくにそのなかでも「クロイツ群」に属する。クロイツ群の彗星には「池谷・関彗星(C/1965 S1)」や「ラブジョイ彗星(C/2011 W3)」など大彗星になったものもあり、今回のマップス彗星も期待を込めて注目されている。

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