ステラナビゲータ12の新機能

天体カタログ・データの拡充

星空の情報を網羅的に表示する「星図」の、最も基礎になるデータが「天体カタログ」です。

ステラナビゲータ12では基礎に立ち返り、天体カタログの拡充や、ご要望の多かったインデックス検索、クロスリファレンスに対応しました。

恒星だけでなく、星雲・星団のカタログデータは大幅に増加し、今まで以上に多くの天体を扱う事ができます。

さらに変光星などの等級変化には、観測データを導入し、より正確な等級再現にも対応します。

天の川と大量の星雲・星団
天体情報パレット

高解像度天の川データ

ズームレベルに応じた天の川データを搭載し、さらに高精細な天の川を表示できるようになりました。

系外惑星の軌道表示

発見の相次ぐ太陽系外の惑星ですが、これら系外惑星の軌道も表示できるようになりました。

太陽系天体の衛星追加

観測技術の進歩や探査機により多数発見されている木星や土星などの惑星の衛星も、数多く表示できます。

太陽系天体の計算精度向上

太陽系天体の計算精度が向上し、過去・未来1万年以上を高精度に再現します。

日食シミュレーションもさらに進化しました。地球上への日食帯の表示と地名表示を合わせて、日食の進行も俯瞰する事ができます。

データ表示の追加

新たに、ラグランジュポイントやハビダブルゾーン、流星群のダストトレイル、カイパーベルトなどの表示に対応しました。

月面・火星面のトラッキング

月面上や火星上の地名がクリックで選択できるようになり、トラッキングする事ができます。

望遠鏡制御でも使用できるため、月面上のポイントを導入する事ができます。

直感的な操作

星図設定ダイアログでの変更が、すぐさま星図に反映されるようになりました。

ダイアログを開いたまま星図を操作することができるので、状態を確認しながら直感的に設定できます。

各種の設定をまとめて変更

観測地点や地上風景、光害データ、その他の設定などをまとめて変更することができるようになりました。

よく行く観測地点や撮影地点の設定を作り込んでおけば、必要な時にまとめて設定することができます。

カスタムコントロール

任意の表示物をオンオフしたり、任意のコマンドやスクリプトを実行するボタンを配置できるようになりました。

観望会や観測会などに合わせたボタンを用意しておけば、解説もスムーズに行う事ができます。

番組エディタ

星図操作の基盤となっている「ステラトーク」スクリプトを、直感的な GUI 操作で作る事ができるようになりました。

解説アニメーションやプラネタリウム番組の制作が簡単にできるようになります。

作成したスクリプトは、「カスタムコントロール」のボタンに登録することも可能。解説の幅もさらに広がります。

新しいプラネタリウム番組

「天文学を巡る旅」や3本のギリシャ神話など、新しいプラネタリウム番組が追加されました。

新機能を動画で見る

2023年3月15日に開催したオンライン講習会「ステラナビゲータ12 新機能使いこなし講座」のアーカイブ動画です。

このページで紹介している新機能が実際に動いているようすをご覧いただけます。

新機能一覧

  • 大気シミュレーション
  • 太陽・惑星画像貼付
  • 太陽コロナ画像貼付
  • 太陽黒点エディタ
  • 日食帯表示
  • 太陽系天体位置の精度向上
  • 衛星
  • ラグランジュ点
  • 人工衛星経路
  • 地球・月・火星の地名クリック
  • パノラマ
  • 彗星・小惑星ダイアログ改善
  • 彗星・小惑星リボン追加
  • 彗星・小惑星の軌道タイプ別表示
  • 黄道光、対日照
  • ハビタブルゾーン、カイパーベルト、オールトの雲、宇宙スケール
  • ダストトレイル
  • 隕石の軌道表示
  • 探査機データ更新
  • 高解像度天の川
  • カタログインデックス、カタログ番号による恒星検索
  • 恒星を絶対等級で表示
  • 主な変光星や新星・超新星の等級変化を正確に再現
  • カタログの大幅増と検索サポート・位置精度向上、画像表示も拡充
  • 系外惑星の軌道イメージ表示
  • 八王子星座絵
  • 黄道帯・黄道12星座の表示
  • 表示形式・投影法にVRを追加
  • 視野円・写野角の複数表示、設定保存
  • 光学系お気に入り
  • 環境設定に「方位角は北方向を0度とする」を追加
  • 赤道座標J2050経緯線表示
  • 番組エディタ機能
  • ダイアログの操作中に星図を更新
  • よく使う任意の機能ボタンを追加・編集可能、解説やライブ配信に
  • 場所とともにパノラマや光害、地形、お絵描きをまとめて登録・管理
  • お絵描きダイアログの追加
  • 場所ダイアログ経緯度をテキストで入力可能に
  • 座標系の整理(1950削除、黄道座標系変更)と、大気差補正の除去
  • メインリボンにモード切替ボタンを追加
  • 星図の右下に常時クレジットを表示するオプションを追加
  • スタートメニューにインストール直後に戻す「データリセット」を追加
  • 旧バージョンの場所設定や色・フォント、貼り付け画像などを引き継ぐ
  • 星図ウィンドウのサイズを指定ピクセル数に合わせる
  • 画像貼り付けの自動位置調整を高速化
  • 天体情報からのギャラリー画像表示ウィンドウの操作感を改善
  • 新プラネタリウム番組
  • 天文現象メニューのデータ追加
  • 渡部潤一先生監修の天体事典