AstroArts Topics

太陽系

「みお」を、みおくろう!水星探査機「ベピコロンボ」地球スイングバイ観測キャンペーン

2020/04/03
4月10日に地球スイングバイを実施する水星探査機「ベピコロンボ」の観測キャンペーンがJAXAベピコロンボプロジェクト・日本惑星協会・日本公開天文台協会の協同で実施される。観測に必要な情報をまとめた特設サイトも公開された。

水星探査機「ベピコロンボ」、4月10日に地球スイングバイ

2020/03/31
水星探査機「ベピコロンボ」は4月10日に地球をスイングバイし、太陽系の内側へと舵を取る。これに先立ち、アストロアーツでは探査機の軌跡をシミュレーションできる「ステラナビゲータ11」のアップデータを無償公開した。また3月26日に新発売の「ステラショット2」を使用すると、望遠鏡とカメラを制御して探査機の待ち伏せ撮影もできる。

「はやぶさ2」による人工クレーター、リュウグウ表面の若さを示す

2020/03/26
小惑星リュウグウに「はやぶさ2」が作った人工クレーターを分析した研究が発表された。リュウグウの地表は岩が点在する砂のような状態で、表面の年代は1000万年程度と比較的若く見積もられることがわかった。

極寒でのみ存在する赤色が解き明かす外太陽系氷天体の謎

2020/03/23
外太陽系のような極低温環境を模した実験により、氷天体に見られる赤色に似た様子が再現された。温度が上昇すると色が薄くなって消える現象も見られ、氷天体の色分布の謎を解明する手がかりになると期待される。

予想以上に隙間だらけのリュウグウ

2020/03/19
小惑星リュウグウは地表の岩塊も周辺土壌も多孔質で、隙間だらけの物質でできた天体であることが、探査機「はやぶさ2」の中間赤外線カメラによる観測から明らかにされた。

「日本書紀」に記されている日本最古の天文記録は扇形オーロラ

2020/03/18
「日本書紀」に620年の天文記録として残っている赤気の記述が「扇形オーロラ」と整合的であるとする研究成果が発表された。当時の人々が赤いオーロラの形状を雉の尾羽にたとえて記録したものだと考えられる。

イトカワで発達した金属鉄のひげ状結晶

2020/03/17
探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った微粒子の表面に、地球外物質では全く知られていない、ひげ状に伸びた金属鉄の結晶が発見された。太陽風が結晶の形成に大きな役割を果たした可能性が示されている。

オーロラの「またたき」を制御するのは宇宙の「さえずり」

2020/03/12
ジオスペース探査衛星「あらせ」と地上からの光学観測を組み合わせることによって、脈動オーロラの「またたき」には高エネルギー電子のコーラス波動による「さえずり」が影響していることが初めて示された。

土星にタイタンしか巨大衛星が存在しない理由

2020/03/11
土星とタイタンのように、惑星の周りに大型衛星が1つしか存在しない衛星系を形成するメカニズムは従来不明とされていたが、シミュレーションによってこれを初めて再現した研究成果が発表された。

高緯度ほど不安定、金星大気の熱構造

2020/03/04
探査機「あかつき」などによる観測から、金星の高度40~85kmにおける気温分布が調べられた。金星では高緯度ほど大気が不安定な領域が広がっており、地球の大気構造とは反対の傾向にあるようだ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

地震や磁場など、火星探査機インサイトの初期成果を発表

2020/03/03
2018年11月に火星に着陸した探査機「インサイト」の、これまでの探査による初期成果が発表された。

「はやぶさ2」、第1期イオンエンジン運転完了

2020/02/26
2月20日に開催された小惑星探査機「はやぶさ2」の記者発表会において、4台のイオンエンジンがすべて問題ないこと、第1期イオンエンジン運転が無事に完了したことが報告された。

探査機ジュノー、木星大気中の水の量を調査

2020/02/25
探査機「ジュノー」による観測から、木星の赤道領域の大気を構成する分子の約0.25%が水であると見積もられた。過去の探査では水が極めて少ない可能性が示唆されていたが、その量は予想以上に多様なのかもしれない。

銀河宇宙線がタイタンの大気深くまで届いている証拠を発見

2020/02/17
アルマ望遠鏡の観測データから、土星の衛星タイタンの大気深くで銀河宇宙線によって窒素分子が分解されている証拠が初めて得られた。

太陽探査機「ソーラーオービター」打ち上げ

2020/02/14
2月10日、ヨーロッパ宇宙機関の太陽探査機「ソーラーオービター」が打ち上げられた。太陽の極域を観測する計画だ。

彗星の色の変化を追いかける

2020/02/13
探査機「ロゼッタ」により得られた2年分のデータから、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の色が太陽からの距離によって変化していたことが示された。太陽から遠い時にはコマが青く核は赤く、太陽に近づくとその反対になっていたようだ。

火星の核は地球より小さめ

2020/01/28
隕石や探査機のデータに基づいた火星の新たな内部構造モデルが計算された。火星の核は地球の核に比べて、惑星全体の質量に対する割合が小さいようだ。

2700年前の宇宙線増加、複数回の巨大太陽面爆発が原因の可能性

2020/01/27
宇宙線が地球に到来したときに生成される元素を杉の年輪サンプルから分析した研究により、約2700年前に宇宙線量が増加した際の詳細が明らかにされた。複数回の超巨大太陽面爆発によって増加が引き起こされた可能性が示唆されている。

オウムアムアやボリソフ彗星の起源は太陽系外

2020/01/24
天体の軌道の分布に着目した研究から、恒星間天体「オウムアムア」と「ボリソフ彗星」の起源が太陽系外である可能性が高いことが示された。

連星の地球接近小惑星を起源とした火球

2020/01/22
2017年4月に関西地方を中心に観測された火球の起源が、連星の地球接近小惑星であることが明らかとなった。連星小惑星の形成過程や小惑星が母天体である流星群のメカニズム解明が進むほか、天体衝突から地球を守ることにもつながる重要な成果となる。