AstroArts Topics

分子雲

天の川銀河の中心部に過去の大爆発の証拠

2018/03/30
天の川銀河の中心部に存在する分子雲の内部に、超新星爆発約10個分に相当する大爆発の証拠と考えられる複数の球殻状構造が発見された。この構造は太陽数十万個分の質量をもつ巨大星団の存在を示唆するもので、中間質量ブラックホールの「ゆりかご」の候補とみられる。

ばら星雲の空洞の謎を解く新たな数値モデル

2018/02/20
ばら星雲の中心にある空洞の年齢や大きさが理論的予測と合わないという未解決の問題について、従来の矛盾を解決する新たなモデルがコンピューターシミュレーションで示された。

宇宙の極低温下でガスが凍りつかない理由

2018/02/14
実験室に宇宙空間を再現した研究から、光の届かない冷たい宇宙空間に漂う氷の微粒子から分子がガスの状態で放出される仕組みが世界で初めて明らかにされた。様々な分子が極低温の環境下で凍りつかずにガスの状態で存在できる理由を示す成果だ。

低温環境で液体のようにふるまう氷

2017/10/06
分子雲に存在する氷である星間氷を模した紫外線照射非晶質氷が、極低温で固体状態ではなく、液体的にふるまうことが発見された。

分子雲では初となる直線炭素鎖分子の検出

2017/10/05
電波観測により、おうし座の分子雲領域に直線炭素鎖分子C7Hが検出された。分子雲に見つかったのは初めてのことで、原始地球の有機物の起源を解明する手がかりともなる結果だ。

世界最大級の銀河の電波写真集が描き出す、星の誕生過程

2017/09/19
国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡による127個の銀河の観測から、分子ガスの性質が銀河の中で一様ではないことや銀河によって異なることが示された。

大マゼラン雲にホットコアを検出、天の川銀河外で初

2016/09/06
生まれたばかりの星を包む分子雲「ホットコア」が大マゼラン雲に検出された。天の川銀河以外の銀河で見つかったのは初めてのことだ。天の川銀河内のものと化学組成が著しく異なっており、星や惑星の材料となる物質の多様性を探る手がかりの一つになると考えられる。

すばるで初めてとらえられた、赤ちゃん星の星周構造

2016/02/29
すばる望遠鏡による観測で、生まれたての星の周りの複雑な構造が世界で初めて詳細にとらえられた。星と惑星が活発に成長していると考えられる現場では、赤ちゃん星の「ごはん」に相当する星周物質が太陽系の大きさよりはるかに広がって分布しており、渦や筋状構造が見られる。

羽毛のような繊細さ 巨大分子雲「いっかくじゅう座R2」

2015/08/26
ヨーロッパ宇宙機関の赤外線天文衛星「ハーシェル」が、生まれたての星々が存在する巨大分子雲「いっかくじゅう座R2」の中心領域を詳細にとらえた。

巨大星のゆりかごと巨大なガスの渦巻き

2015/05/26
アルマ望遠鏡による観測で、巨大星が集団で誕生しているとみられる場所に、高密度のガスの塊を取り巻く3光年を超えるガスの腕が見つかった。ガスの腕が巨大星のゆりかごであることを示しており、巨大星がどのようにガスを獲得して成長していくのかを明らかにする観測成果である。

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