はじめてのステラショット

#2 望遠鏡のつなぎ方

ビクセン STAR BOOK TEN の場合

準備

赤道儀と STAR BOOK TEN は付属の取扱説明書に従って通常通り設置し、極軸合わせも完了しておきます。
(赤道儀本体の「CONTROLLER」端子と STAR BOOK TEN の「MOUNT」端子を専用ケーブルでつないでおきます)

カメラレンズまたは鏡筒を「真西の水平方向」に向けた初期姿勢にしておきます。

望遠鏡の初期姿勢

※ 極軸望遠鏡について

ステラショットの「極軸パターン」機能は、赤道儀の極軸望遠鏡が固定されているタイプ(自分で北極星の時角を求めるタイプ)の場合に時角計算をせずに北極星の位置を知るためのものです。

ビクセン SX 赤道儀などでは、極軸望遠鏡に日時目盛が搭載されていて北極星の位置が直接わかりますので、ステラショットの「極軸パターン」機能は使いません。

ケーブルの接続、電源オン

以下の手順で STAR BOOK TEN と PC をつなぎます。

  1. ノートPCでインターネットにWi-Fi接続している場合など、STAR BOOK TEN以外のネットワーク接続は切っておきます。
  2. 望遠鏡接続ケーブル(クロス LAN ケーブル)の PC 側を PC の LAN 端子に挿します。
  3. 望遠鏡接続ケーブルの望遠鏡側を STAR BOOK TEN の「LAN」端子に挿します。
    PCとSTAR BOOK TENの接続
  4. この状態で赤道儀の電源をオンにします。
  5. STAR BOOK TEN の液晶画面に初期設定画面が表示されますので、「LAN について」の欄が「Waiting ...」になっている間、しばらく待ちます。
  6. 「LAN について」の欄に「169.254.xxx.xxx」という IP アドレスが表示されたら、この数字をメモしておきます。(ステラショットの望遠鏡接続操作でこの IP アドレスを使います)
    STAR BOOK TENの画面
  7. STAR BOOK TENの初期設定画面で「OK」を選んで進み、「SCOPEモード」に入ります。

これで望遠鏡の準備は完了です。

タカハシ Temma2M の場合

準備

赤道儀を付属の取扱説明書に従って通常通り設置し、極軸合わせも完了しておきます。

カメラレンズまたは鏡筒を「天頂」に向けた初期姿勢にしておきます。

望遠鏡の初期姿勢

※ 極軸望遠鏡について

ステラショットの「極軸パターン」機能は、赤道儀の極軸望遠鏡が固定されているタイプ(自分で北極星の時角を求めるタイプ)の場合に時角計算をせずに北極星の位置を知るためのものです。
タカハシの場合、EM-10, EM-11, NJP などがこのタイプです。

EM-200 赤道儀などでは、極軸望遠鏡に日時目盛が搭載されていて北極星の位置が直接わかりますので、ステラショットの「極軸パターン」機能は使いません。

ケーブルの接続、電源オン

以下の手順で Temma2M と PC をつなぎます。

  1. USB-シリアル変換ケーブルを PC の USB ポートに挿します。
    PC
  2. 望遠鏡接続ケーブルの PC 側(D-sub 9ピン メス端子)を USB-シリアル変換ケーブルのシリアル端子側に挿します。
    USB-シリアル変換ケーブル
  3. 望遠鏡接続ケーブルの望遠鏡側(丸コネクタ)を Temma2M の「PC」端子に挿します。
    Temma2M
  4. この状態で赤道儀の電源スイッチをオンにします。

※ USB - シリアル変換ケーブルを初めて PC に挿す場合

USB - シリアル変換ケーブルを初めて PC に挿した場合には、Windows 上で「新しいデバイスを検出しました」などのメッセージが出ますので、デバイスの初期設定が終わるまでしばらくお待ちください。

これで望遠鏡の準備は完了です。

ケンコー・トキナー / Sky-Watcher - SynScan の場合

準備

赤道儀を付属の取扱説明書に従って通常通り設置し、極軸合わせも完了しておきます。
(SynScan の RJ-45(8ピン)端子と赤道儀本体の「Hand Controller」端子を専用ケーブルでつないでおきます。Sky-Watcher EQ シリーズでは SynScan の RJ-45 端子とモーターコントロールボックスの「Hand Controller」端子をつなぎます。)

RJ-45 端子と「Hand Controller」端子をつなぐ

カメラレンズまたは鏡筒を「天の北極」に向けた初期姿勢にしておきます。

「天の北極」に向けた初期姿勢

電源オン、アライメント

赤道儀本体(Sky-Watcher EQ シリーズではモーターコントロールボックス)の電源をオンにします。

赤道儀に付属の取扱説明書に従って SynScan に日時と場所を入力し、恒星を使ってアライメントをしておきます。

※ 極軸望遠鏡について

ステラショットの「極軸パターン」機能は、赤道儀の極軸望遠鏡が固定されているタイプ(自分で北極星の時角を求めるタイプ)の場合に時角計算をせずに北極星の位置を知るためのものです。

ケンコー・トキナー NEW Sky Explorer シリーズや Sky-Watcher EQ シリーズの赤道儀では北極星の位置が直接わかりますので、ステラショットの「極軸パターン」機能は使いません。

ケーブルの接続

以下の手順で SynScan と PC をつなぎます。

  1. USB-シリアル変換ケーブルを PC の USB ポートに挿します。
    PC
  2. 望遠鏡接続ケーブルの PC 側(D-sub 9ピン メス端子)を USB-シリアル変換ケーブルのシリアル端子側に挿します。
    PC
  3. 望遠鏡接続ケーブルの望遠鏡側(RJ-11 6ピン モジュラージャック)を SynScan の RJ-11 端子に挿します。
    PC
  4. この状態で赤道儀の電源スイッチをオンにします。

※ USB - シリアル変換ケーブルを初めて PC に挿す場合

USB - シリアル変換ケーブルを初めて PC に挿した場合には、Windows 上で「新しいデバイスを検出しました」などのメッセージが出ますので、デバイスの初期設定が終わるまでしばらくお待ちください。

【ASCOM を使う場合のみ】SynScan を「PC Direct Mode」にする

ASCOM プラットフォームEQMOD Project の EQASCOM ドライバを使って SynScan を制御する場合は、以下の手順で SynScan を「PC Direct Mode」にします。

  1. SynScan の [ESC] ボタンを繰り返し押してメニューの一番上の階層(「CHOOSE MENU: Setup」の画面)に移動します。
    「CHOOSE MENU: Setup」画面
  2. [△][▽] ボタンを押して、「CHOOSE MENU: Utility Function」を選び、[ENTER] を押します。
    「CHOOSE MENU: Utility Function」を選び、[ENTER]
  3. 「UTILITY FUNCTION: xxx」というメニューになりますので、[△][▽] ボタンを押して「UTILITY FUNCTION: PC Direct Mode」を選び、[Enter] を押します。
    「UTILITY FUNCTION: PC Direct Mode」を選び、[Enter]
  4. これで PC Direct Mode に入り、「PC Direct Mode: Press ESC to exit」という画面になります。
    「PC Direct Mode: Press ESC to exit」画面
  5. (ステラショットを使い終わったら、[ESC] ボタンを押して PC Direct Mode を終了してください。)

※ ASCOM を使わない場合

ASCOM を使わず、ステラショットの望遠鏡選択の画面で「ケンコー・トキナー」または「Sky-Watcher」を選んで望遠鏡制御を行う場合には、「PC Direct Mode」にはしないでください。(PC Direct Mode では接続できません)

これで望遠鏡の準備は完了です。

SynScan Wi-Fiアダプターの場合

望遠鏡とアプリのWi-Fi接続

SynScan Wi-Fiアダプターに付属の説明書を参照して、望遠鏡とPCアプリをWi-Fi接続します。

  1. Windows用の「SynScan Pro」アプリをSky-Watcherのウェブサイトからダウンロードします。
  2. 望遠鏡に「Sky Watcher Wi-fiアダプター」を接続して電源を入れます。
  3. パソコンの無線接続先を「SynScan_WiFi_XXXX」に切り替えます。
  4. 「SynScanPro」アプリを起動します。
  5. 「SynScan Pro」アプリで観測地の設定を完了します。
  6. 「SynScan Pro」アプリで「接続」ボタンをクリックして接続を完了します。
  7. 「SynScan Pro」アプリで「アライメント」をクリックしてアライメントを完了しておきます。

※スマホ用「SynScan Pro」アプリを経由して制御することもできます。

アプリとステラショットの接続

ステラショットで以下の操作を行います。

  1. [設定]パネルの[望遠鏡(赤道儀)]セクションから[選択]ボタンをクリックします。
  2. [望遠鏡選択]ダイアログが開きます。
  3. [メーカー]で[Sky-Watcher]、[望遠鏡]で[SynScan WiFi アダプター]を選択します。
  4. [IPアドレス]に「127.0.0.1」(PCアプリ)または「192.168.4.2」(スマホアプリ)と入力します。
  5. [望遠鏡選択]ダイアログを閉じ、[望遠鏡(赤道儀)]セクションの[接続]ボタンをクリックします。
  6. [接続]ボタンをクリックすると、表示が「接続中」に変わり点灯します。
  7. 星図に望遠鏡マークが表示されます。

望遠鏡選択

セレストロン NexStar+の場合

準備・電源オン

  1. 赤道儀を付属の取扱説明書に従って通常通り設置し、極軸合わせも完了しておきます。
  2. 赤道儀本体の電源をオンにします。
  3. 赤道儀に付属の取扱説明書に従ってNexStar+に日時と場所を入力し、恒星を使ってアライメントをしておきます。
    アライメントは短時間で済む「ワンスターアライメント」がお勧めです。また、「ラストアライメント」を選択すると前回のアライメント結果を読み込むため、アライメントを行う手間を省くこともできます。

※ 前回終了時の設定で手順を省略

Advanced-VXなど赤道儀の電源を切る際にNexStar+のメニューから「休止」を選択して指示に従って電源を切った場合は、次回電源を入れたときに日時の入力を行うだけで済み、アライメントをパスすることができます。

休止中

また、NexStar+のメニューからRTCをオンにしておくと、内部時計で日時を維持してくれるので日時の入力もEnterだけで済ませることもできます。

ケーブルの接続

お使いのNexStar+を初めて PC に接続する場合は、まず接続前にドライバをインストールする必要があります。下記ページからPCのWindows OSに合ったドライバを選択、ダウンロードします。

NexStar+は製造時期によって2タイプの接続端子があります。それぞれのタイプでの接続手順を下記で紹介します。

RJ-11端子とminiUSB端子
RJ-11端子(左:2017年末以前製造)とminiUSB端子(右:2017年末〜)

■ RJ-11端子の場合

  1. 望遠鏡接続ケーブルの望遠鏡側(RJ-11 6ピン モジュラージャック)をNexStar+の RJ-11 端子に挿します。

    RJ-11 端子接続

  2. 望遠鏡接続ケーブルの PC 側(D-sub 9ピン メス端子。画像左側)を USB-シリアル変換ケーブル(画像右側)のシリアル端子側に挿します。

    シリアル変換コネクタとの接続

  3. USB-シリアル変換ケーブルを PC の USB ポートに挿します。

    PC-USB接続

■ miniUSB端子の場合

  1. USBケーブルのミニB端子をNexStar+のUSB端子に繋ぎます。

    miniUSBケーブル接続

  2. USBケーブルのA端子をPCに繋ぎます。

    PC-USB接続

お使いのNexStar+を初めて PC に挿した場合には、Windows 上で「新しいデバイスを検出しました」などのメッセージが出ますので、デバイスの初期設定が終わるまでしばらくお待ちください。

その他の機種の場合

準備

赤道儀を付属の取扱説明書に従って通常通り設置し、極軸合わせも完了しておきます。

アライメント

決められた「初期姿勢」がない赤道儀の場合は、必ずここで赤道儀に付属の取扱説明書に従って赤道儀コントローラに日時と場所を入力し、恒星を使ってアライメントをしておきます。

※ 極軸望遠鏡について

ステラショットの「極軸パターン」機能は、赤道儀の極軸望遠鏡が固定されているタイプ(自分で北極星の時角を求めるタイプ)の場合に時角計算をせずに北極星の位置を知るためのものです。

極軸望遠鏡に日時目盛が搭載されている赤道儀では北極星の位置が直接わかりますので、ステラショットの「極軸パターン」機能は使いません。

ケーブルの接続、電源オン

赤道儀の取扱説明書に従って、赤道儀コントローラと PC をつなぎます。

  1. USB-シリアル変換ケーブルを PC の USB ポートに挿します。
  2. 望遠鏡接続ケーブルの PC 側(D-sub 9ピン メス端子)を USB-シリアル変換ケーブルのシリアル端子側に挿します。
  3. 望遠鏡接続ケーブルの望遠鏡側を赤道儀の所定の端子に挿します。

※ USB - シリアル変換ケーブルを初めて PC に挿す場合

USB - シリアル変換ケーブルを初めて PC に挿した場合には、Windows 上で「新しいデバイスを検出しました」などのメッセージが出ますので、デバイスの初期設定が終わるまでしばらくお待ちください。

これで望遠鏡の準備は完了です。