7年目の火星から、クレーターと衛星フォボスの画像
【2011年1月25日 NASA/ESA】
火星着陸7周年を迎えた探査車「オポチュニティ」がとらえた「サンタマリアクレーター」と、火星軌道投入から7年以上たつ探査機「マーズ・エクスプレス」がとらえた衛星フォボスの画像が公開された。
火星のクレーターと、火星の衛星フォボスの最新画像が公開された。
画像1枚目は、2004年1月25日の火星着陸から今日で7年目をむかえたNASAの火星探査車「オポチュニティ」がとらえたサンタマリアクレーター。昨年12月18日と19日に直径90mのクレーターの西側の縁から撮影したものをモザイク合成し、人間の目で見た印象に近い色に調整されている。オポチュニティはこの画像を撮影した後、今年1月中旬にはクレーターの南東側までまわっており、そこで数週間の地表調査を計画している。
2枚目の画像は、欧州の火星探査機「マーズ・エクスプレス」が1月9日に火星の衛星フォボスに約100kmまで接近して観測した際のものだ。フォボスの直径は約21kmで、もう1つの衛星ダイモスよりもやや大きい。
フォボスには、ロシアの探査機「フォボス・グルント」によるサンプルリターン計画が予定されており、今年終盤に打ち上げ予定である。マーズ・エクスプレスのフライバイ観測で得られた、最高で1ピクセル3mという高解像度画像は、「フォボス・グルント」の着陸地点の調査材料としても使われる。
下記〈参照〉サイトでも、これらの観測画像の高解像度画像や3D画像が紹介されている。