AstroArts Topics

恒星・銀河

いて座A*の本来の姿は丸かった

2022/03/01
天の川銀河の中心に位置する超大質量ブラックホール「いて座A*」の電波画像は星間ガスでぼやけてしまうが、これを補正するとほぼ円形であることがわかった。

超高光度赤外線銀河の爆発的星形成は高密度なガスによるものか

2022/02/28
赤外線天文衛星「あかり」の観測で、爆発的な星形成を示す超高光度赤外線銀河からの水素スペクトル線に異常が見つかった。銀河内の水素ガス雲が極めて高密度であることを示している。

天の川銀河に未知の衝突の痕跡

2022/02/25
位置天文衛星「ガイア」の観測データから、80億~100億年前に天の川銀河へ衝突合体した銀河の痕跡が見つかった。これまでに判明した過去の銀河衝突は6例目となる。

塵のリングに隠された超大質量ブラックホール

2022/02/24
銀河M77の中心部は、超大質量ブラックホールが莫大なエネルギーを生む活動銀河核だ。ただ、活動銀河核としては大人しいほうだったのだが、どうやら厚い塵が光を遮っているらしい。

JWSTが主鏡調整用に恒星を初撮影

2022/02/21
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で主鏡の調整のために初めて恒星の画像が撮影された。また、現在の主鏡の姿を「自撮り」した画像も公開されている。

爆発前にまいた物質で急増光する超新星

2022/01/24
通常のタイプより明るく、増光も減光も極めて速い超新星の挙動をモデルで検討した結果、爆発前に恒星がばらまいた星周物質が鍵を握っていることがわかった。

星系への侵入者、原始惑星系円盤を乱す

2022/01/20
アルマ望遠鏡などの観測で、若い連星系に外部から天体が飛来し、星の周りに形成されていた原始惑星系円盤をかき乱している様子がとらえられた。

1400万年前の複数の超新星爆発で形成、太陽系を包む1000光年の泡

2022/01/19
太陽系を囲むように広がる直径1000光年の巨大な泡構造は、1400万年前に相次いだ超新星爆発をきっかけに膨らんだことが示された。

「宇宙の噴水」は共通外層を持つ連星だった

2022/01/18
天の川銀河に15個しか見つかっていない「宇宙の噴水」と呼ばれる珍しい天体の正体が、連星の長い生涯の最期に起こる「共通外層」という珍しい状態であることを示す証拠が得られた。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、主鏡などの展開完了

2022/01/13
昨年12月25日に折りたたまれて打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のサンシールドや直径6.5mの主鏡などが広げられ、主要部分の展開が完了した。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

超新星爆発直前の星に起こった変化を初めて検出

2022/01/12
特異な活動を示した赤色超巨星が、130日後に超新星爆発を起こした。最期に見せた活動は、超新星前の星は比較的穏やかだという、従来の見方を覆すものだ。

星のゆりかごを撮影した画像から多数の浮遊惑星を発見

2022/01/06
星形成領域をとらえたすばる望遠鏡の画像から、およそ100個もの浮遊惑星が発見された。そのほとんどが、通常どおり恒星の周りで生まれたのちに弾き出されたようだ。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、打ち上げ成功

2021/12/27
次世代の赤外線観測装置であるジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が25日にギアナ宇宙センターから打ち上げられ、半年後の観測開始に向けて宇宙での準備が始まった。

天の川銀河の円盤の外縁部に予想外の構造

2021/12/23
天の川銀河の外縁部に、フィラメント状の構造が新たに複数個発見された。過去に起こった衛星銀河との衝突合体の名残かもしれない。

原始惑星系円盤内のダストが散逸するまでの時間

2021/12/22
赤外線天文衛星「あかり」と「WISE」の観測にもとづき、惑星の材料となる原始惑星系円盤のダストは、円盤の中間でも外側でもほぼ同じ時間で散逸することが明らかにされた。

天の川銀河中心のブラックホールを回る星たちの鮮明な姿

2021/12/21
天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」を公転する恒星が極めてシャープに撮影され、いて座A*までの距離や質量がこれまで以上に精度良く求まった。

「もうすぐ星が生まれる場所」を含む電波地図が完成

2021/12/20
野辺山45m電波望遠鏡による観測から、オリオン座大星雲内にある「もうすぐ星の生まれる場所」を含む電波地図が作成された。

「天空の降灰」が惑星を咲かせている可能性

2021/12/16
原始惑星系円盤の中心星に引き寄せられた塵は火山のように巻き上げられ、灰のように円盤に積もることがシミュレーションで示唆された。この「降灰」が惑星形成にも貢献しているかもしれない。

光度変化が特異なIa型超新星は、特異な進化過程を経て爆発した

2021/12/16
特異な光度変化を示した超新星について観測と理論計算を組み合わせた研究から、この天体が通常とは異なる進化過程を持つIa型超新星であることが示された。

若い恒星のスーパーフレアに伴う物質の噴出を初検出

2021/12/15
太陽と同程度の質量を持つ若い恒星で、大規模なフレアに伴う物質の放出が初めて検出された。若い太陽系でも地球がこうした物質放出にさらされていたかもしれない。