AstroArts Topics

ガンマ線

世界最高解像度の気球望遠鏡が宇宙ガンマ線を観測

2023/05/31
宇宙ガンマ線の精密観測を目指す「GRAINE計画」で、気球に搭載された世界最高解像度のエマルションガンマ線望遠鏡が観測を実施した。飛翔中に検出されたガンマ線のデータ解析の結果が期待される。

ガンマ線観測でダークマター粒子の性質をしぼり込む新成果

2023/02/13
天の川銀河中心部から来るガンマ線を検出する大気チェレンコフ望遠鏡の長期観測によって、暗黒物質の性質に新たな制限を与える結果が得られた。

隕石のアミノ酸はガンマ線で作られた可能性

2022/12/14
アンモニアなどの単純な分子を含む水溶液にガンマ線を照射することでアミノ酸が作られるという実験結果が発表された。初期太陽系ではこのようにして生命の材料が作られたのかもしれない。

【星ナビ取材】ガンマ線でリュウグウの謎に挑む研究の最前線

2022/12/12
小惑星リュウグウの粒子に中性子を当て、粒子から放射されるガンマ線できわめて精度の高い元素分析を行う研究現場を取材した。

フェルミバブルで最も明るいガンマ線源、実は奥の矮小楕円銀河だった

2022/09/12
天の川銀河の中心から広がる巨大泡構造「フェルミバブル」で一番明るい部分のガンマ線は、天の川銀河ではなく、奥のいて座矮小楕円銀河内のミリ秒パルサーに由来することがわかった。

軟ガンマ線の画像化技術を確立、銀河中心やかに星雲を気球観測

2022/06/21
電磁波の中で軟ガンマ線は唯一、画像化手法が存在せず観測が遅れていたが、普通のカメラのように光子が来た方向をとらえることができる装置が開発され、これを用いた気球での観測実験に成功した。

超新星爆発せずに生まれたミリ秒パルサー、過剰ガンマ線の起源か

2022/06/14
天の川銀河の中心から検出されている過剰なガンマ線の放出源として、超新星爆発を経ずに誕生したことで銀河中心部にとどまったミリ秒パルサーが新たに提唱された。

謎のガンマ線・ニュートリノの源は「暗い」巨大ブラックホールかも

2021/10/01
宇宙を満たしている高エネルギーのガンマ線やニュートリノの起源は、活動が穏やかな銀河中心ブラックホールかもしれないという説が提唱された。

超新星残骸の陽子起源ガンマ線を分離測定、宇宙線の加速を裏付け

2021/08/30
超新星残骸において宇宙線の陽子と電子の成分が初めて分離して測定され、超新星残骸からのガンマ線には陽子成分の寄与が大きいことが確認された。銀河宇宙線の加速起源が超新星残骸であることを決定づける成果である。

天の川銀河に潜む「ペバトロン」の証拠、観測史上最高エネルギーの光子

2021/04/07
人工の粒子加速器よりもはるかに高いエネルギーに宇宙線を加速する「天然の加速器」ペバトロンが天の川銀河に存在する決定的な証拠が観測された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

天の川銀河最強の宇宙線源、初めて候補を発見

2021/03/09
宇宙線を極めて高いエネルギーまで加速させる天体「ペバトロン」の初めての候補として、超新星残骸「G106.3+2.7」が同定された。

かに星雲から観測史上最高エネルギーのガンマ線を検出

2019/08/02
チベットに設置された観測装置により、かに星雲から高エネルギーのガンマ線が検出された。最大450テラ電子ボルトにも達しており、これまでの最高記録の6倍も高い。

ガンマ線天体をつないだ「星座」をNASAが公表、「ゴジラ」「ふじさん」など

2018/10/23
ガンマ線天文衛星「フェルミ」の運用10周年を記念し、フェルミが観測したガンマ線源を線で結んだ「星座」をNASAが発表した。「ゴジラ座」や「ふじさん座」など日本に因むものも含まれる。

新たな宇宙線源、りゅうこつ座エータ星

2018/07/10
大質量星同士の連星である「りゅうこつ座エータ星」からエネルギーの高いX線が放射されていることが明らかになった。こうした連星系でも陽子や電子が加速され、宇宙線の源となっていることを示す結果だ。

3種の高エネルギー粒子の起源は同じかもしれない

2018/01/29
超高エネルギー宇宙線と非常に高エネルギーのニュートリノ、高エネルギーガンマ線という3種類の粒子の起源が同じである可能性がシミュレーション研究で示された。ブラックホールからの相対論的ジェットがその起源かもしれないという。

天の川銀河中心に高エネルギー宇宙線のトラップ

2017/07/25
ガンマ線観測によると、天の川銀河の中心領域には、高エネルギー宇宙線を集中させるトラップのようなものが含まれると考えられるようだ。

ガンマ線で輝く最遠方の超大質量ブラックホール

2015/12/21
75億光年彼方の活動銀河核からの高エネルギーガンマ線放射がとらえられた。これまでに観測された高エネルギーガンマ線天体としては最も遠いもので、宇宙初期から現在までの宇宙進化の情報を導くための「灯台」となることが期待される。

矮小銀河からガンマ線、ダークマター粒子対消滅の証拠の可能性

2015/03/11
最近発見された天の川銀河の伴銀河の1つである「レチクル座2」から、ガンマ線が初めて検出された。このガンマ線は、長い間理論的に予測されてきたダークマター粒子の対消滅の証拠ではないかと考えられている。