AstroArts Topics

磁気リコネクション

磁場による電子の超加速を地上実験で再現

2023/01/20
磁力線がつなぎ替わる現象「磁気リコネクション」によって、電子が大きく加速されることが地上の実験で確認された。かに星雲などで観測されている超高速電子もこの現象で説明できるかもしれない。

観測衛星「ジオテイル」、30年のミッションを終了

2022/12/02
1992年に打ち上げられて以来地球の磁気圏を調べ続けてきた磁気圏尾部観測衛星「ジオテイル」は、データレコーダーが動作を停止したため、11月28日にミッションを終了した。

実験室でミニチュア太陽フレアを生成

2022/11/22
大型レーザー実験装置によって高温プラズマと磁場を作り出し、磁力線の再結合に伴ってプラズマが加熱・加速されるという太陽フレアと同様の現象を発生させる実験が成功した。

巨大ブラックホールのフレアが電波ジェットを作り出す

2022/10/07
活動銀河核に見られる電波ジェットが作られる仕組みを説明する新モデルが提唱された。太陽フレアと同じ現象が巨大ブラックホールでも起こり、ジェットの源になるという。

トモエゴゼンが赤色矮星の短時間フレアを多数検出

2022/08/12
東京大学木曽観測所の「トモエゴゼン」の観測データから、赤色矮星の短時間フレアが22件検出された。活動的な赤色矮星ではこのようなフレアがほぼ毎日発生しているという。

太陽コロナを効率的に加熱するマイクロフレア

2022/07/08
太陽コロナで頻発する小規模な爆発現象、マイクロフレアは、通常のフレアとは異なるエネルギー解放機構を持つことが、多波長での観測で示唆された。

磁場凍結の破れが放つ高速電子ジェット

2020/01/06
プラズマ中の「磁場凍結の破れ」と呼ばれる現象によって天体から高速の電子ジェットやガンマ線などが発生することが、理論シミュレーション研究で明らかにされた。

宇宙の竜巻、太陽風プラズマを磁気圏へ導く

2017/12/06
衛星「MMS」の観測データとコンピューターシミュレーションから、太陽からの荷電粒子が地球磁気圏にぶつかると磁気圏内外の境界面を攪拌するミクロな渦が発生し、荷電粒子が磁気圏内に入り込む様子が明らかになった。

火星にねじれた磁場の尾が存在

2017/10/27
火星探査機「メイブン」の観測データから、火星に磁場の尾があり、その尾が太陽風との相互作用でねじれていることが明らかになった。尾を形成するプロセスによって、火星大気の宇宙空間への流出が引き起こされている可能性があるという。

オーロラエネルギー取り込みの仕組みを衛星観測で解明

2016/07/27
オーロラ爆発のエネルギー源となる太陽風の地球磁気圏への取り込みが、約7万kmの広範囲にわたって5時間以上継続することが、人工衛星ジオテイルとMMSの観測から明らかにされた。エネルギーの取り込みが磁気リコネクションによって起こることを示す結果である。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

「京」で解き明かした、天体衝撃波での電子加速

2015/03/02
超新星残骸やブラックホールからのジェットでは、その衝撃波によって電子が加速され、さまざまな光を放射する。スーパーコンピュータ「京」によるシミュレーション研究で、電子加速の詳細なメカニズムが明らかになった。

太陽フレアの1万倍、赤色矮星で起こった最強のスーパーフレア

2014/10/02
地球から60光年彼方の赤色矮星で、X線強度が太陽フレアの1万倍、かつ2週間ほど断続的に続いた、最強で最長のスーパーフレアが観測された。