西山さんと椛島さんがしし座の銀河に超新星を発見

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【2012年12月25日 CBET 3349/3350】

九州の新天体捜索チーム、西山さん椛島さんのコンビが12月18日(世界時、以下同様)、しし座に19等級の超新星を発見した。


しし座の超新星

発見3日後の12月21日に撮影された超新星2012ht(黄色い印)。15.9等まで増光している。クリックで広域表示(撮影:遊佐徹さん)

福岡県の西山浩一(にしやまこういち)さんと佐賀県の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんは12月18.772日、しし座の銀河NGC 3447に超新星2012htを18.6等で発見した。広島大学の1.5mかなた望遠鏡など国内外での観測から、明るさの極大数日前のIa型超新星と見られる。

西山さん椛島さんの観測によると、この超新星の位置は以下のとおり。

  赤経  10時53分22.75秒
  赤緯 +16度46分34.9 秒(2000.0年分点)
  NGC 3447周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星

西山さんと椛島さんのコンビは数多くの新星を発見してきたが、超新星の発見は2009年11月の2009ls以来2個目となる。

超新星と新星の違い

超新星が恒星全体の爆発であるのに対して、新星は白色矮星の表面での小規模な爆発で、同じ天体で繰り返し起こることもある。明るさは超新星のほうが10000倍(10等級)ほど明るい。このため、銀河系外の新星のほとんどはアンドロメダ座大銀河(M31)など比較的近傍の銀河でしか発見されない。


超新星2012htの位置

この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ステラナビゲータを起動後まず「ツール」メニューから「データ更新」を行い、新天体データを取得してください。

また、オンラインで新しいデータや番組を入手できる「コンテンツ・ライブラリ」メニューでは、星図に一覧表示できる「日本人が発見した超新星」も公開しています。あわせてお楽しみください。

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