探査機「ドーン」、準惑星ケレスに到着

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NASAの探査機「ドーン」が6日夜、準惑星ケレスを周回する軌道に入った。4月中旬から観測を行う。

【2015年3月9日 NASA

3月6日午後10時半ごろ(日本時間)、NASAの探査機「ドーン」が準惑星ケレスの周回軌道に入った。2007年に打ち上げられたドーンは2011年~2012年に小惑星ベスタを探査、その周回軌道を離脱してからケレスを目指してきた。史上初となる準惑星探査がいよいよ始まる。

軌道投入直後のドーンは現在ケレスの夜側にいるため観測はできない。4月中旬から極軌道を回りながら、表面の撮影や、地表の鉱物や地下1mまでの組成の分析、地球との通信を利用した重力場の測定などを行う。2月に観測された謎の光の正体解明も待たれるところだ(参照:「準惑星ケレスの表面に謎の光」)。

ケレスは火星軌道と木星軌道にはさまれた「小惑星帯」にある最大の天体(直径約950km)で、1801年に発見された小惑星第1号だ。2006年に、冥王星などとともに準惑星の1つに分類された。この3月には、いて座方向で9等の明るさで見えている。

3月1日に撮影したケレス
3月1日に4万9000kmの距離から撮影したケレス(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA)


探査機の位置と航路

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」では、「ドーン」など主な探査機の位置や航路、準惑星ケレスの位置や軌道などを表示することができます。

「ステラナビゲータ」で探査機と天体の動きを表示

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