AstroArts Topics

恒星・銀河

アルマが鮮明にとらえた、巨大赤ちゃん星の産声

2017/06/13
アルマ望遠鏡がオリオン座大星雲の中に潜む巨大原始星「オリオンKL電波源I」を観測し、原始星から勢いよく噴き出すガスが回転している様子をはっきりととらえることに成功した。

宇宙で最も低温の天体、原始惑星状星雲「ブーメラン星雲」

2017/06/12
宇宙で最も低温の天体とされるブーメラン星雲の謎が、アルマ望遠鏡の観測によって解き明かされた。

共生する不安定な星、みずがめ座R星

2017/06/09
生物学で「共生」とは、2つの生物が相互関係を持ちながら共に生きることを指す言葉だ。天文学でも同様に、「共生星」と呼ばれる種類の天体がある。そのなかの一つが変光星「みずがめ座R星」だ。

赤外線で太陽の100兆倍も明るく輝く銀河

2017/06/08
重力レンズ効果を受けて拡大された、赤外線で非常に明るく輝く銀河の姿がハッブル宇宙望遠鏡でとらえられた。赤外線での明るさは太陽の10兆倍から100兆倍にも達する。

摂氏4300度、史上最も熱い系外惑星

2017/06/07
昼側の温度が摂氏4300度という観測史上最も熱いガス惑星が発見された。質量の面では惑星だが温度は恒星並みに高い、従来の概念を覆す天体だ。

ブラックホールの「事象の地平線」の存在をサーベイ観測で検証

2017/06/06
ブラックホールの境界「事象の地平線」の存在は広く信じられているものの、その実在性は証明されていない。「存在しない場合」に見られるはずの現象を調べることで、反対に実在性を示すという研究結果が発表された。

LIGO、3度目の重力波検出

2017/06/05
重力波検出器「LIGO」が、3度目となる重力波の検出に成功した。約30億光年彼方で2つのブラックホールが合体し、太陽の約49倍の質量を持つブラックホールが形成された際に発生したものだ。

超新星爆発を起こさずブラックホ―ルになった大質量星

2017/05/31
太陽の25倍の大質量星が超新星爆発を起こすことなく、徐々に弱々しくなりブラックホールになったらしい観測結果が示された。こうした進化の過程は、大質量星が起源の超新星の観測数が予想より少ないことの理由かもしれない。

超大質量ブラックホールのそばに明るい天体が出現

2017/05/26
有名な電波銀河「はくちょう座A」の中心にある超大質量ブラックホールの近くに、非常に明るい電波源が現れた。2つ目の超大質量ブラックホールが存在し光り始めたもののようだ。

彗星同士の衝突で作られた、フォーマルハウトの環

2017/05/22
みなみのうお座の1等星フォーマルハウトを取り巻く環の全体像がアルマ望遠鏡によって観測された。環は彗星同士の衝突で作られたものと考えられている。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

量子力学的スケールで絶えず変動する宇宙と加速膨張との関係性

2017/05/18
量子力学的スケールで見ると宇宙は絶えず変動する時空から成り立っており、総合すると宇宙の加速膨張を引き起こしているという研究成果が発表された。

銀河中心から移動する超大質量ブラックホール

2017/05/15
超大質量ブラックホールは銀河の中心にあって動かないと考えられているが、X線天文衛星「チャンドラ」などの観測データから、39億光年彼方の銀河に存在する超大質量ブラックホールが中心から移動している可能性が突き止められた。

電波+赤外線+可視光線+紫外線+X線で観測された、かに星雲

2017/05/12
5つの望遠鏡を用いて多波長で撮影されたデータから作成された、かに星雲の詳細な画像が公開された。

系外惑星の大気の多様性を示す「ウォーム・ネプチューン」

2017/05/12
海王星サイズの系外惑星HAT-P-26 bの大気が、ほとんど水素とヘリウムで構成されていることがわかった。太陽系の惑星とは異なる傾向であり、系外惑星の大気の多様性を示すものだ。

褐色矮星と思われてきた天体、実は若い惑星状天体だった

2017/05/10
これまで褐色矮星だと考えられてきた太陽系に近い天体の質量が、実際には木星の10倍程度しかないことが明らかになった。2億歳程度の天体の集団の一員とみられ、系外惑星の大気の研究に役立つと期待されている。

10.5光年先に若い太陽系そっくりの惑星系

2017/05/09
NASAの空飛ぶ天文台「SOFIA」で10.5光年彼方の「エリダヌス座ε星系」を観測したところ、構造の一部が太陽系にとてもよく似ていることがわかった。

ハッブル宇宙望遠鏡、打ち上げ27周年

2017/04/25
ハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げから27年目を迎えた。記念日のお祝い画像として、渦巻銀河のペアの画像が公開された。

塵のハンバーガーで育つ赤ちゃん星

2017/04/24
生まれたての星を取り囲む、ハンバーガーのように見える大量の塵の円盤が真横から撮影された。非常に若い段階の星に塵の円盤ができていることが確認され、円盤の厚み方向の構造が初めて明らかになった。

生命の兆候探しに最適かもしれないスーパーアース

2017/04/21
40光年彼方の赤色矮星の周りを回るスーパーアースが発見された。ハビタブルゾーンに存在し大気があるとみられ、太陽系外生命の兆候を探すうえでのベストターゲットになるかもしれないと期待されている。

若い惑星系に残るガスは塵から供給された

2017/04/12
星の周りに広がる塵の円盤の電波観測から、炭素原子ガスの存在が明らかにされた。炭素原子ガスは一酸化炭素分子ガスの量の数十倍もあり、主に塵同士の衝突などで円盤に新たにガス成分が供給されているようだ。