AstroArts Topics

恒星・銀河

32億画素のカメラで撮影、ベラ・ルービン天文台が初画像公開

2025/06/25
チリに建設された新観測施設「ベラ・ルービン天文台」が撮影した初画像が公開された。32億画素という史上最大のカメラによって、1000万個もの銀河や2000個以上の小惑星などがとらえられている。

潮汐破壊現象の偏光観測により、銀河中心の特異な構造を解明

2025/06/24
銀河中心で起こった恒星の破壊現象をすばる望遠鏡で偏光観測したところ、現象に伴うガスの噴出方向と銀河中心環境が空間的に直交するという特異な幾何構造が示唆される結果が得られた。

M87に2つめの超大質量ブラックホールは存在するか

2025/06/19
M87銀河から噴き出すジェットに見られる周期的な動きが、銀河中心に位置する2つめの超大質量ブラックホールの影響によるものだと仮定した場合に、理論的に推定されるブラックホールの質量範囲が示された。

超大質量ブラックホールの宇宙最大級集団「宇宙のヒマラヤ」

2025/06/10
4000万光年の範囲に11個のクエーサーが密集する、宇宙規模では極めてコンパクトな構造が見つかった。異なる宇宙構造の境界に存在しており、研究チームは「宇宙のヒマラヤ」と名付けている。

天の川銀河の構造を伝える、銀河中心のSiOメーザー星の固有運動

2025/06/05
天の川銀河の超大質量ブラックホール「いて座A*」を回るSiOメーザー星の固有運動を調べたところ、これらの星々は年老いた星が集まる「中心核星円盤」に属する可能性が高いことがわかった。

超小型衛星「ニンジャサット」、史上6例目の珍しい中性子星を観測

2025/06/03
片手で数えられるほどしか知られていない、規則正しく爆発を起こす珍しい中性子星「クロックバースター」を超小型X線衛星「ニンジャサット」が長期観測し、その成り立ちや組成などを明らかにした。

棒状構造による爆発的星形成を見せる太古のモンスター銀河

2025/05/28
111億光年彼方の巨大な銀河が、現代の棒渦巻銀河とよく似た姿をしていて、その棒状構造によりガスが吹き荒れて猛烈な星形成を起こしていることが明らかにされた。

変光星が明かす、小マゼラン雲の混沌とした内部運動

2025/05/23
小マゼラン雲に存在するケフェイド変光星の動きが、私たちに近い星と遠い星とで逆向きである様子が明らかにされた。以前の研究結果とは異なる運動で、銀河内のカオスな運動がうかがえる。

超大質量ブラックホールが撃ち出す超高速のガスの弾丸

2025/05/20
銀河中心の超大質量ブラックホールから噴き出る風は、大きなエネルギーを持つ弾丸のような離散的なものであることが、天文衛星XRISMの観測により明らかにされた。

赤ちゃん星の“食事”には自分自身の磁場が役立っている

2025/05/16
原始星がガスを取り込んで成長するダイナミックな過程が、原始星とガス円盤、磁場の影響を盛り込んだ大規模3次元シミュレーションで初めて明らかになった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

宇宙誕生期を過ぎても大質量ブラックホールは誕生可能

2025/05/14
スーパーコンピューターを用いたシミュレーション研究により、宇宙誕生期を過ぎ金属をある程度含むという現実的な環境下で、大質量ブラックホールへと進化する超大質量星が形成されうることが示された。

特定の宇宙線粒子だけが加速される様子をレーザー実験で再現

2025/05/09
地上のレーザー実験装置で人工的に作った宇宙プラズマ衝撃波を使い、宇宙線の特定の粒子だけが加速される様子が初めてとらえられた。

exoALMAが明らかにした動的で複雑な惑星誕生の現場

2025/05/08
アルマ望遠鏡を用いた観測プログラム「exoALMA」で、若い星を取り巻く原始惑星系円盤の密度や温度、速度構造が高精度でマッピングされた。円盤が動的で複雑な構造を持つなど、惑星形成環境に関する重要な知見が得られている。

ペルセウス座銀河団で50億年前に起こった大衝突

2025/04/30
静穏な銀河団と考えられてきたペルセウス座銀河団の撮像データを詳細に分析した研究から、この銀河団は約50億年前に太陽200兆個分に相当する巨大なダークマターの塊と衝突していたことが示された。

ハビタブル惑星の大気に“生命の証拠”分子の兆候

2025/04/28
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による分光観測で、“生命の証拠”としても知られる硫化物分子のスペクトルらしきものがハビタブルな系外惑星の大気から検出された。

恒星ブラックホールが生み出す“加速器”現象をXRISMがとらえた

2025/04/25
XRISMが恒星質量ブラックホールのそばで広がった暗いX線放射を検出した。ブラックホールのすぐそばで粒子が加速されていることを示す証拠だ。

大質量星の動きが示唆する小マゼラン雲の破壊過程

2025/04/17
小マゼラン雲内の大質量星の動きを調べた研究により、小マゼラン雲が大マゼラン雲の重力で引き裂かれつつあることや、小マゼラン雲が全体として回転していないことが明らかになった。

ブラックホールからのジェット噴出の条件を解明

2025/04/16
ブラックホールから噴出するジェットに対する新手法によるデータ解析から、ジェットの動的な発生条件が示された。静的な発生条件に基づく従来のモデルに見直しを迫る成果だ。

ニュートリノ集団振動を考慮した3次元超新星爆発シミュレーションを実現

2025/04/15
極限的な高密度環境で起こる「ニュートリノ集団振動」を考慮した3次元超新星爆発シミュレーションが開発され、十年来の「超新星爆発のエネルギー不足問題」が解決されうることが示された。

超新星残骸に刻まれた傷痕をXRISMが観測

2025/04/08
XRISMによる超新星残骸「いて座Aイースト」の観測から、天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」が数千年前に起こした強いX線フレアによる傷痕とも言える過剰な電子殻の剥がれが見つかった。