AstroArts Topics

恒星・銀河

天の川銀河の構造を伝える、銀河中心のSiOメーザー星の固有運動

2025/06/05
天の川銀河の超大質量ブラックホール「いて座A*」を回るSiOメーザー星の固有運動を調べたところ、これらの星々は年老いた星が集まる「中心核星円盤」に属する可能性が高いことがわかった。

超小型衛星「ニンジャサット」、史上6例目の珍しい中性子星を観測

2025/06/03
片手で数えられるほどしか知られていない、規則正しく爆発を起こす珍しい中性子星「クロックバースター」を超小型X線衛星「ニンジャサット」が長期観測し、その成り立ちや組成などを明らかにした。

棒状構造による爆発的星形成を見せる太古のモンスター銀河

2025/05/28
111億光年彼方の巨大な銀河が、現代の棒渦巻銀河とよく似た姿をしていて、その棒状構造によりガスが吹き荒れて猛烈な星形成を起こしていることが明らかにされた。

変光星が明かす、小マゼラン雲の混沌とした内部運動

2025/05/23
小マゼラン雲に存在するケフェイド変光星の動きが、私たちに近い星と遠い星とで逆向きである様子が明らかにされた。以前の研究結果とは異なる運動で、銀河内のカオスな運動がうかがえる。

超大質量ブラックホールが撃ち出す超高速のガスの弾丸

2025/05/20
銀河中心の超大質量ブラックホールから噴き出る風は、大きなエネルギーを持つ弾丸のような離散的なものであることが、天文衛星XRISMの観測により明らかにされた。

赤ちゃん星の“食事”には自分自身の磁場が役立っている

2025/05/16
原始星がガスを取り込んで成長するダイナミックな過程が、原始星とガス円盤、磁場の影響を盛り込んだ大規模3次元シミュレーションで初めて明らかになった。

宇宙誕生期を過ぎても大質量ブラックホールは誕生可能

2025/05/14
スーパーコンピューターを用いたシミュレーション研究により、宇宙誕生期を過ぎ金属をある程度含むという現実的な環境下で、大質量ブラックホールへと進化する超大質量星が形成されうることが示された。

特定の宇宙線粒子だけが加速される様子をレーザー実験で再現

2025/05/09
地上のレーザー実験装置で人工的に作った宇宙プラズマ衝撃波を使い、宇宙線の特定の粒子だけが加速される様子が初めてとらえられた。

exoALMAが明らかにした動的で複雑な惑星誕生の現場

2025/05/08
アルマ望遠鏡を用いた観測プログラム「exoALMA」で、若い星を取り巻く原始惑星系円盤の密度や温度、速度構造が高精度でマッピングされた。円盤が動的で複雑な構造を持つなど、惑星形成環境に関する重要な知見が得られている。

ペルセウス座銀河団で50億年前に起こった大衝突

2025/04/30
静穏な銀河団と考えられてきたペルセウス座銀河団の撮像データを詳細に分析した研究から、この銀河団は約50億年前に太陽200兆個分に相当する巨大なダークマターの塊と衝突していたことが示された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ハビタブル惑星の大気に“生命の証拠”分子の兆候

2025/04/28
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による分光観測で、“生命の証拠”としても知られる硫化物分子のスペクトルらしきものがハビタブルな系外惑星の大気から検出された。

恒星ブラックホールが生み出す“加速器”現象をXRISMがとらえた

2025/04/25
XRISMが恒星質量ブラックホールのそばで広がった暗いX線放射を検出した。ブラックホールのすぐそばで粒子が加速されていることを示す証拠だ。

大質量星の動きが示唆する小マゼラン雲の破壊過程

2025/04/17
小マゼラン雲内の大質量星の動きを調べた研究により、小マゼラン雲が大マゼラン雲の重力で引き裂かれつつあることや、小マゼラン雲が全体として回転していないことが明らかになった。

ブラックホールからのジェット噴出の条件を解明

2025/04/16
ブラックホールから噴出するジェットに対する新手法によるデータ解析から、ジェットの動的な発生条件が示された。静的な発生条件に基づく従来のモデルに見直しを迫る成果だ。

ニュートリノ集団振動を考慮した3次元超新星爆発シミュレーションを実現

2025/04/15
極限的な高密度環境で起こる「ニュートリノ集団振動」を考慮した3次元超新星爆発シミュレーションが開発され、十年来の「超新星爆発のエネルギー不足問題」が解決されうることが示された。

超新星残骸に刻まれた傷痕をXRISMが観測

2025/04/08
XRISMによる超新星残骸「いて座Aイースト」の観測から、天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」が数千年前に起こした強いX線フレアによる傷痕とも言える過剰な電子殻の剥がれが見つかった。

115億光年彼方、爆発的星形成銀河の素顔

2025/04/04
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とアルマ望遠鏡の観測により、115億光年彼方の爆発的星形成銀河が、高速回転する巨大渦巻銀河であることが明らかになった。

画像認識AIにより銀河内のバブル構造を短時間で多数検出

2025/03/27
画像認識AIを活用した研究により、銀河内に広く存在する泡状構造を高速・高精度で多数検出することが可能になった。

129億年前の超大質量ブラックホール付近に熱いガスを発見

2025/03/12
アルマ望遠鏡の高解像度観測により、129億年前の宇宙に存在する超大質量ブラックホール付近に熱いガスが発見された。隠れた超大質量ブラックホールを探るうえで有用な手段になると期待される。

謎の天体で作られる銀河の雪

2025/03/06
赤外線天文衛星「あかり」の観測データから発見された氷天体をアルマ望遠鏡で観測したところ、星間氷が付随する既知の天体と異なる性質を持つ、新種の天体である可能性を示唆する結果が得られた。