AstroArts Topics

恒星・銀河

すばる望遠鏡の超広視野多天体分光器PFSが本格始動

2025/01/17
すばる望遠鏡に2400個の「目」からなる複眼「超広視野多天体分光器」が装備された。多数の天体の光を同時にとらえ色分けして観測することが可能で、8m級望遠鏡としてはすばる望遠鏡が世界で唯一だ。

板垣さん発見の超新星を東アジアの電波望遠鏡で観測研究

2025/01/16
2023年5月に板垣公一さんが発見した超新星2023ixfの電波放射が日本VLBI観測網などで観測された。爆発前の星の質量放出が数十年前から活発化していたことがわかり、大質量星の進化過程の一端が示された。

観測記録を大幅更新!65億光年彼方の単独の星を多数発見

2025/01/15
重力レンズを利用した観測から、65億光年離れた遠方銀河内に40個以上の恒星が発見された。遠方銀河内の単独星の発見数としては過去最多となる成果で、銀河の進化やダークマターの正体を研究する上で有意義な手がかりが得られそうだ。

活発な原始星周辺の複雑な有機分子を10年間追跡

2025/01/08
アルマ望遠鏡で原始星の周囲の有機分子を10年にわたり追跡した観測から、昇華した分子の再凍結にかかる時間が従来の説よりも長いことを示唆する結果が得られた。

X線天文衛星「すざく」が大気圏再突入

2025/01/08
2015年8月に科学観測を終了したX線天文衛星「すざく」が、日本時間1月5日23時41分ごろ、南太平洋上空で大気圏に再突入した。

太陽とよく似た性質の星でもスーパーフレアが100年に1回起こる

2025/01/07
系外惑星探査衛星「ケプラー」が取得した多数の恒星の明るさデータから、太陽に似た恒星で100年に1回の頻度でスーパーフレアが起こる可能性が示された。太陽におけるスーパーフレアの発生頻度の推定に役立つ成果だ。

原始銀河団でブラックホール活動により一斉に活動を停止した銀河

2024/12/24
110億年前の宇宙にある原始銀河団の観測から、超大質量ブラックホールの活動により銀河が一斉に成長を終える様子がとらえられた。銀河団の歴史を解き明かす上で重要な研究成果だ。

M87のジェットから強力なガンマ線フレアを検出

2024/12/19
楕円銀河M87の中心部で2018年にガンマ線フレアが検出された。銀河中心の超大質量ブラックホールが活動期を迎えたものとみられ、超高エネルギー電磁放射のメカニズムの解明などが進展することが期待される。

惑星の外側で塵が集まる様子をアルマ望遠鏡で観測

2024/12/17
若い恒星の周りで、できたての惑星のすぐ外側に塵が集まっている様子がとらえられた。形成された惑星が次の惑星形成の後押しをしている可能性を示唆するもので、太陽系のような複数惑星系の形成過程を解明する手がかりとなりそうだ。

楕円銀河の構造が作られる現場をサブミリ波でとらえた

2024/12/10
アルマ望遠鏡で観測した初期宇宙の銀河のデータから、渦巻銀河のバルジや楕円銀河を形づくる構造が爆発的な星形成で作られるという強い証拠が見つかった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

太陽系が安全地帯に運ばれたのは、天の川銀河の変化のおかげ

2024/12/09
46億年前に誕生した太陽系が天の川銀河の内部を約1万光年も大移動したという説が数値計算で検証され、移動のしくみやその間の環境変化が生命に及ぼす影響が見積もられた。

特異なX線連星から吹き出すプラズマの風とブラックホールの運動を観測

2024/12/05
X線分光撮像衛星「XRISM」の観測により、X線連星「はくちょう座X-3」から吹き出すガスや、ブラックホール候補天体に落ち込むガスの詳細な動きが明らかにされた。

超高密度スーパーアースとその形成過程の手がかりとなり得る外側の惑星を発見

2024/11/18
太陽に似た恒星の周りに2つの惑星が見つかった。内側は21時間周期で公転する高密度のスーパーアースで、外側の惑星により軌道が変形した可能性が示されている。

天の川銀河中心の大質量ブラックホールの観測データを再解析

2024/11/01
天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」の観測データについて、2022年に報告されたリング状の姿は真の像ではないと指摘する解析結果が発表された。

アルマ望遠鏡、最も遠い回転円盤銀河を発⾒

2024/10/16
131億光年彼方の初期宇宙に、天の川銀河に非常によく似た大きな回転円盤銀河が見つかった。従来の考え方や理論から示される銀河進化のタイムスケールに疑問を投げかける発見だ。

ガス円盤のうねりが示す“原始惑星の時短レシピ”

2024/10/09
アルマ望遠鏡の観測で、原始惑星系円盤の内部に速度の小さな「うねり」が検出された。円盤の重力不安定性で急速に惑星形成が起こるという理論を裏付ける成果だ。

ブラックホールの自転による超高光度円盤の歳差運動を世界で初めて実証

2024/09/30
大規模数値シミュレーションから、ブラックホールを取り巻く高光度の降着円盤がブラックホールの自転によって歳差運動することが実証され、円盤の周期的光度変動がブラックホールの自転に起因する可能性が示された。

地上燃焼の理論でIa型超新星の爆発モデルの検証に成功

2024/09/26
地上の燃焼実験から裏付けられた理論を使って、Ia型超新星が起こす核融合燃焼の火炎の発生・消失を判定できることがわかった。地上実験の知見を宇宙物理の重要な問題に適用した画期的な成果だ。

「XRISM」の観測で超新星残骸、活動銀河核の新たな成果

2024/09/24
X線観測衛星「XRISM」の観測で、超新星残骸の鉄が100億度に達している様子がとらえられた。巨大ブラックホール周辺の構造など、他にも多くの観測成果が得られている。

鮮やかにとらえられた天の川銀河の最果ての星形成

2024/09/19
すばる望遠鏡が発見した天の川銀河の最果ての星形成領域を、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測して鮮明な画像を取得した。両望遠鏡がタッグを組んだ観測による興味深い成果だ。