AstroArts Topics

恒星・銀河

原始星のスピンダウン機構を大規模シミュレーションで発見

2025/02/20
成長中の原始星の大規模シミュレーションから、星の回転の勢いを弱める「スピンダウン機構」が見つかった。若い星の自転速度が予想以上に遅いという観測事実の謎を解決し得る成果だ。

熱い銀河団の謎を解く?高温ガスの「風」をXRISMが発見

2025/02/18
X線観測衛星「XRISM」が、銀河団中心部で高温ガスの「風」を検出した。銀河団衝突の痕跡とみられ、銀河団のガスが熱い理由を解明する手がかりになるかもしれない。

初期宇宙の銀河でもダークマターが優勢

2025/02/17
アルマ望遠鏡の観測データの分析から、130億光年彼方の2つの銀河を包むハローでダークマターが優勢であることが示された。

原始惑星系円盤の3次元磁場構造の見積もりに初めて成功

2025/02/13
若い恒星を取り巻く原始惑星系円盤の偏光観測から、円盤の3次元磁場構造が初めて見積もられた。研究手法の開発とともに、惑星形成に対する磁場の役割解明にも貢献する成果だ。

原始惑星系円盤の横顔に見えた惑星の種の空間分布

2025/02/10
私たちから見てほぼ真横を向いている原始惑星系円盤をJWSTやアルマ望遠鏡などで高解像度観測した研究により、惑星の種となる微小粒子の分布などが明らかにされた。

太陽系は近傍の超新星爆発とほぼ同時に誕生した

2025/01/30
アルミニウム26などの放射性同位体を利用した理論研究により、現在の太陽系の近傍で重力崩壊型の超新星爆発が起こり、その直後に太陽系形成が始まったことが示された。

M87ブラックホール周囲の降着円盤の乱流が明るさの変化に影響

2025/01/28
楕円銀河M87の中心ブラックホールの観測とシミュレーションにより、2年間でリングの最も明るい部分が変化したことについて、ブラックホール周囲を回転するガス円盤の乱流が重要な役割を果たしている可能性が示された。

超大質量ブラックホール連星に起因するクエーサーの周期的光度変動

2025/01/23
明るいクエーサーに周期的な光度変動が見つかり、その要因が超大質量ブラックホール連星の周期運動によるいう仮説を裏付ける研究成果が発表された。

ミニネプチューンの大気に多量の二酸化炭素を検出

2025/01/22
ミニネプチューンに分類される40光年彼方の系外惑星の大気に含まれる二酸化炭素の量が、太陽系で二酸化炭素を最も多く含む大気を持つ金星に匹敵することが、JWSTの分光観測から示された。

大気中にダイヤモンドが舞う系外惑星

2025/01/21
系外惑星の大気中に存在すると示唆される”もや”について、従来予想されていた煤のような物質ではなく、想定外のダイヤモンドが形成される可能性が理論研究で示された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

134億年前の生まれたての銀河の知られざる性質

2025/01/20
134億年前の初期宇宙に存在する銀河がアルマ望遠鏡などで観測され、激しい星形成や重元素量の極端な少なさなど、これまでほとんど手がかりのなかった原始銀河の性質が明らかにされた。

すばる望遠鏡の超広視野多天体分光器PFSが本格始動

2025/01/17
すばる望遠鏡に2400個の「目」からなる複眼「超広視野多天体分光器」が装備された。多数の天体の光を同時にとらえ色分けして観測することが可能で、8m級望遠鏡としてはすばる望遠鏡が世界で唯一だ。

板垣さん発見の超新星を東アジアの電波望遠鏡で観測研究

2025/01/16
2023年5月に板垣公一さんが発見した超新星2023ixfの電波放射が日本VLBI観測網などで観測された。爆発前の星の質量放出が数十年前から活発化していたことがわかり、大質量星の進化過程の一端が示された。

観測記録を大幅更新!65億光年彼方の単独の星を多数発見

2025/01/15
重力レンズを利用した観測から、65億光年離れた遠方銀河内に40個以上の恒星が発見された。遠方銀河内の単独星の発見数としては過去最多となる成果で、銀河の進化やダークマターの正体を研究する上で有意義な手がかりが得られそうだ。

活発な原始星周辺の複雑な有機分子を10年間追跡

2025/01/08
アルマ望遠鏡で原始星の周囲の有機分子を10年にわたり追跡した観測から、昇華した分子の再凍結にかかる時間が従来の説よりも長いことを示唆する結果が得られた。

X線天文衛星「すざく」が大気圏再突入

2025/01/08
2015年8月に科学観測を終了したX線天文衛星「すざく」が、日本時間1月5日23時41分ごろ、南太平洋上空で大気圏に再突入した。

太陽とよく似た性質の星でもスーパーフレアが100年に1回起こる

2025/01/07
系外惑星探査衛星「ケプラー」が取得した多数の恒星の明るさデータから、太陽に似た恒星で100年に1回の頻度でスーパーフレアが起こる可能性が示された。太陽におけるスーパーフレアの発生頻度の推定に役立つ成果だ。

原始銀河団でブラックホール活動により一斉に活動を停止した銀河

2024/12/24
110億年前の宇宙にある原始銀河団の観測から、超大質量ブラックホールの活動により銀河が一斉に成長を終える様子がとらえられた。銀河団の歴史を解き明かす上で重要な研究成果だ。

M87のジェットから強力なガンマ線フレアを検出

2024/12/19
楕円銀河M87の中心部で2018年にガンマ線フレアが検出された。銀河中心の超大質量ブラックホールが活動期を迎えたものとみられ、超高エネルギー電磁放射のメカニズムの解明などが進展することが期待される。

惑星の外側で塵が集まる様子をアルマ望遠鏡で観測

2024/12/17
若い恒星の周りで、できたての惑星のすぐ外側に塵が集まっている様子がとらえられた。形成された惑星が次の惑星形成の後押しをしている可能性を示唆するもので、太陽系のような複数惑星系の形成過程を解明する手がかりとなりそうだ。