AstroArts Topics

恒星・銀河

ハッブル定数の食い違い、JWSTの観測でも裏付けられる

2024/03/18
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって複数の銀河のケフェイド変光星が1000個以上も精密に観測され、ハッブル定数の不一致問題が依然として存在することが確かめられた。

初期宇宙の巨大ブラックホールは成長が止まりがち

2024/03/15
約122億年以上前の銀河のX線画像から、この時代の銀河と中心ブラックホールの成長率が求められた。銀河に比べて中心ブラックホールはほぼ成長しない状態だったようだ。

最も重い巨大ブラックホール連星を発見

2024/03/08
楕円銀河の中心にある巨大ブラックホール連星の質量が、周囲の恒星の運動から求められた。質量がわかった巨大ブラックホール連星としては最も重いものだ。

天の川銀河に降る水素ガス雲は外からやって来た

2024/03/07
天の川銀河の円盤に落下しつつある水素ガス雲の重元素量が初めて全天で求められた。落下速度が遅い「中速度雲」の大半は、定説とは違い銀河外から来たガス雲のようだ。

X線分光撮像衛星XRISMの初期科学観測データ公開

2024/03/06
昨年9月に打ち上げられたX線分光撮像衛星「XRISM」が定常運用へ移行し、初期観測結果の一部が公開された。

超大質量ブラックホールの周りに隠れていたプラズマガスの2つのリング

2024/03/05
観測史上最大規模の明るさ変動を示した活動銀河核の研究から、超大質量ブラックホール周辺のプラズマガスが2つのリング状に分布し、それぞれの性質が異なることが明らかになった。

中性子星合体によるショートガンマ線バーストの駆動機構を解明

2024/02/26
スーパーコンピューターを用いたシミュレーション研究により、連星中性子星の合体が引き起こすショートガンマ線バーストはダイナモ機構と呼ばれるメカニズムで駆動されることが明らかになった。

高速電波バーストの謎に迫るマグネターの双子グリッチ

2024/02/21
強磁場を持つ中性子星「マグネター」のX線観測で、高速電波バーストに付随して自転が急に速くなる「グリッチ」が2回連続で検出された。高速電波バーストの発生機構の解明につながると期待される成果だ。

数百万光年の規模でダークマターを初検出

2024/02/15
かみのけ座銀河団から数百万光年にわたり延びるダークマターが検出された。これほどの規模で宇宙の大規模構造を形作るダークマターの網目分布が検出されたのは初めてのことだ。

初期宇宙のクエーサーから強烈に噴き出す分子ガス

2024/02/08
初期宇宙の銀河で、星の材料である分子ガスが激しく大量に噴き出すアウトフローがとらえられた。分子ガスは短期間で枯渇するとみられ、アウトフローが遠方銀河の星形成を抑制するという理論予想を裏付ける結果だ。

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初撮影から1年後のM87ブラックホールの姿

2024/01/24
2017年に初めて撮影された楕円銀河M87の超大質量ブラックホールが2018年に再び撮影された。リング構造の最も明るい部分の位置が約30度異なっており、ブラックホール周辺の物質が乱流状に振る舞っていることがうかがえる。

天の川銀河の折り重なる磁場を初めて測定

2024/01/19
天の川銀河の渦巻腕に存在する星間磁場の3次元構造が初めて詳しく観測された。天の川銀河の磁場は、銀河面から大きく傾いた複数の磁場が重なって見えていることがわかった。

最遠の渦巻銀河の円盤に伝わる震動を検出

2024/01/16
初期宇宙に存在する渦巻銀河内のガスの動きをアルマ望遠鏡で観測したところ、円盤部に銀震が作られていることが明らかになった。外からのガス流入や他の銀河との衝突で生じたとみられ、宇宙初期の銀河成長を理解する手がかりとなる成果だ。

日本のX線天文衛星「XRISM」がファーストライト

2024/01/11
JAXAのX線分光撮像衛星「XRISM」が初観測を行い、画像が公開された。広視野X線カメラによる画像と超高分解能の分光装置によるX線スペクトルが得られている。

最遠方銀河で理論予測を超える活発な星の誕生

2024/01/09
JWSTが発見した2つの銀河の距離が、分光観測により134億光年と正確に測定された。理論より4倍以上も速く星が誕生していることもわかり、宇宙初期の銀河形成が従来の理論と異なる可能性が示された。

銀河の形状と分布で検証する初期宇宙のゆらぎ

2023/12/27
100万個の銀河の形状と空間分布の同時解析から、1億光年以上離れた2つの銀河の形状にインフレーション理論が予言する相関が見つかった。宇宙全体の構造形成の種となった「原始ゆらぎ」の性質に制限を与える研究成果だ。

初期宇宙にも存在したクエーサー直前段階の天体「ブルドッグ」

2023/12/22
すばる望遠鏡の観測から、クエーサーの直前段階で塵を吹き飛ばしている天体「ブルドッグ」が見つかった。さらにJWSTの観測で初期宇宙に見つかった極めて赤い天体もブルドッグらしいことがわかった。

初期宇宙の銀河に予想以上に多く窒素が存在

2023/12/18
129億年から134億年前の宇宙に、炭素や酸素に対する窒素の比率が天の川銀河の3倍以上もある銀河が発見された。従来の理論では説明できず、超新星爆発以外の元素供給メカニズムがあるのかもしれないという。

宇宙線電子の高エネルギースペクトルに、ほ座超新星残骸が大きく寄与

2023/12/18
国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の宇宙線電子望遠鏡「CALET」が、7.5TeVに至る宇宙線電子のエネルギースペクトル測定に成功した。高エネルギー領域では電子加速源候補として「ほ座超新星残骸」の寄与が大きい可能性が示唆されている。

遠方宇宙に多数の活動的な大質量ブラックホールが存在

2023/12/12
120~130億年彼方の遠方宇宙に、従来予想の50倍に当たる10個の活動的な大質量ブラックホールが見つかった。誕生から20億年程度の初期宇宙に、すでに多数の大質量ブラックホールが存在していたことを示す成果だ。