AstroArts Topics

恒星・銀河

天の川銀河中心の100億歳の星は別の銀河からやってきたか

2023/12/08
天の川銀河の中心にある恒星をすばる望遠鏡で観測したところ、この星の年齢が100億歳以上で、別の矮小銀河で誕生したものらしいことが明らかになった。

共鳴し合う6つ子の系外惑星

2023/12/05
約100光年彼方の恒星の周りに、隣り合う惑星の公転周期が簡単な整数比で表される共鳴軌道にある惑星6つが発見された。

X線突発天体監視速報衛星「こよう」、打ち上げ成功

2023/12/04
日本時間12月2日未明、金沢大学が開発したX線突発天体監視速報衛星「こよう」がスペースX社のファルコン9ロケットで打ち上げられた。

ガンマ線と可視光線偏光の同時観測で迫る光速ジェット

2023/12/01
ガンマ線バースト「GRB 180720B」のガンマ線と可視光線偏光の同時観測から、衝撃波中の磁場構造などが明らかになった。ガンマ線バーストの光速ジェットの加速の解明につながる重要な成果だ。

テレスコープアレイ実験史上最大の超高エネルギー宇宙線

2023/11/30
2008年から観測を続けているテレスコープアレイ実験史上最大の超高エネルギーをもつ宇宙線が検出された。「アマテラス粒子」と命名されたこの現象の起源はわかっていない。

アルマ望遠鏡が5ミリ秒角の最高解像度を達成

2023/11/22
アルマ望遠鏡で、最高観測周波数の受信機と最長基線長のアンテナ配列とを組み合わせた試験観測が行われ、5ミリ秒角という最高解像度が達成された。

太陽系が生まれた場所は今より1万光年も銀河の内側

2023/11/21
天の川銀河内の元素組成を再現するようなモデル計算により、46億年前に太陽系が誕生した場所は現在よりも天の川銀河の中心に近く、1万光年ほど内側だった可能性が示された。

酸素は131~133億年前の宇宙で急激に増えた

2023/11/16
宇宙誕生から5~7億年の時代に存在する銀河の中で酸素が急激に増えたことが、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測結果から明らかになった。生命に欠かせない酸素の形成過程に関わる重要な成果だ。

銀河中心のガスは巨大ブラックホールにほぼ飲み込まれない

2023/11/09
アルマ望遠鏡で、銀河中心の巨大ブラックホールに落ち込むガス流が初めて詳しくとらえられた。ガスの大半は実はブラックホールの周囲で噴水のように循環しているという。

バリオンとニュートリノも考慮した過去最大の宇宙論シミュレーション

2023/10/31
ダークマターの重力だけでなく、バリオンやニュートリノの流体計算も含めた過去最大の宇宙論的構造形成シミュレーションが行われた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

AIが高速で描く超新星爆発の広がり

2023/10/26
銀河形成シミュレーションのうち、とくに多くの計算資源が必要でスーパーコンピューターでも直接的計算が困難だった超新星爆発の部分について、深層学習モデルを応用して開発された新モデルによって高速再現が可能になった。

宇宙から降り注ぐ宇宙線「空気シャワー」の可視化に成功

2023/10/19
すばる望遠鏡が撮影した画像の解析で、宇宙から降り注ぐ高エネルギー粒子の「空気シャワー」を高空間分解能で可視化できることが示された。ダークマター探査などにつながる手法になると期待される。

中性子星で起こる、地球の地震とそっくりの余震

2023/10/17
高速電波バーストの統計的研究から、バースト発生源とされる中性子星で地球の地震とそっくりの余震が起こっていることが明らかになった。

天文学者と市民天文学者とのタッグで解明した銀河進化の謎

2023/10/13
すばる望遠鏡が撮影した銀河の画像を用いた市民天文学プロジェクト「GALAXY CRUISE」の成果をもとにした研究から、銀河が衝突・合体する際に銀河の中の様々な活動性が高くなることが明らかになった。

アルマ望遠鏡が惑星形成の「最初の一歩」をとらえた

2023/10/10
若い原始星を取り巻く原始惑星系円盤がアルマ望遠鏡で観測され、円盤に含まれる塵の性質が調べられた。惑星ができる前の円盤で塵の様子がわかったのは世界初だ。

120億年前の初期宇宙で衝突合体中の赤ちゃん銀河

2023/10/05
120億年前の初期宇宙で2つの赤ちゃん銀河が衝突合体する様子が、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって観測された。

ジェットの周期的歳差運動が裏付けた、銀河中心ブラックホールの自転

2023/10/02
おとめ座の銀河M87の中心から噴き出すジェットを約20年にわたり観測したところ、その噴出方向が周期的に変化していることが明らかになった。銀河中心の超大質量ブラックホールの自転に起因するものとみられる。

JWSTとアルマ望遠鏡のタッグで、最遠方の原始銀河団をキャッチ

2023/09/27
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とアルマ望遠鏡が131億光年彼方の原始銀河団を観測し、銀河が密集したコア領域で急速に銀河が成長する兆候がとらえられた。シミュレーションでは数千万年以内に銀河が合体し大きな銀河となることも示された。

天の川銀河中心の分子雲の距離と速度を精密計測

2023/09/26
電波観測プロジェクトVERAにより、天の川銀河中心の巨大分子雲「いて座B2」の距離や移動速度が正確に観測された。

銀河中心ブラックホールのジェットが抑制する星形成

2023/09/25
アルマ望遠鏡がくじら座の銀河M77の中心領域を観測し、分子ガスのアウトフローを発見した。超大質量ブラックホールから噴き出すジェットに起因するものとみられ、銀河中心で新たな星の誕生が抑制されている可能性を示唆している。