AstroArts Topics

VERA

成長中の巨大ブラックホール周辺を電波で観測

2023/07/24
活動銀河の一種「セイファート銀河」の電波観測から、成長途中の巨大ブラックホールの周りにあるガスが電波に影響を与える様子が初めて観測された。

位置天文学の高精度化を実現、VERAプロジェクト20年の成果

2020/12/03
国内4か所の電波望遠鏡が連動して高解像度の観測を実現するVERAの成果をまとめた論文集が発表された。天の川銀河のスケールを従来より精度よく決定することなどに成功している。

大質量原始星の周辺は複雑な環境

2020/08/05
日韓のVLBIネットワーク「KaVA」およびアルマ望遠鏡の電波観測によって、質量が太陽の25倍以上の原始星を取り巻くガスの複雑な構造が明らかになった。

研究体験の高校生グループ、新たな電波星を発見

2019/08/30
この夏に石垣島で行われた高校生による天文学研究体験「美ら星研究体験隊」で、変光星やぎ座RR星が電波星であることが発見された。

大質量星形成領域の距離を精密に測定、原始星の存在も確認

2019/01/17
わし座の大質量星形成領域の年周視差の計測から、この領域までの距離が精密に求められた。さらに、アウトフローが検出され、この場所に原始星が存在していることが確認された。

天の川銀河中心方向、いて座D HIIまでの距離の高精度計測に初成功

2018/03/13
長年にわたり議論されてきた、天の川銀河の中心方向に位置する天体「いて座D HII」の距離について、VERA望遠鏡の観測結果から初めて高精度な値が見積もられた。

電子情報通信学会マイルストーンに選定、国立天文台の「高感度電波望遠鏡技術」と「スパコン GRAPE」

2017/10/10
電子情報通信学会マイルストーンに、国立天文台が開発・運用に携わってきた「高感度電波望遠鏡技術」と「天文学専用スーパーコンピューター GRAPE」が選定された。

世界初、一酸化ケイ素の4輝線同時VLBI観測

2017/02/03
VERAの新システム「OCTAVE-DAS」により、世界で初めて、4つの電波周波数帯における一酸化ケイ素を同時にVLBI観測することに成功した。

高エネルギーガンマ線を放出する、超大質量ブラックホール候補天体の大規模探査

2016/03/30
大学連携VLBI観測網を用いて、高エネルギーガンマ線を放出する超大質量ブラックホール候補天体の探査が行われた。845個もの電波源を観測するという、世界的に前例のない大規模な探査だ。

大質量原始星候補から噴出する水蒸気ジェットの変動を追跡

2015/06/17
VERAと北海道大学苫小牧11m電波望遠鏡を組み合わせた観測により、世界で初めて、大質量原始星からのジェットの間欠的な時間変動が直接とらえられた。ジェットは不連続に繰り返し吹き出していて、4年間で4度観測されるうちに根元の構造が変化していることも確認された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

大質量星形成領域が銀河面から遠ざかる様子をVERAで観測

2015/05/28
天の川銀河の立体地図を作るVERAプロジェクトの観測で、はくちょう座方向にある大質量星形成領域が銀河面から遠ざかる動きなどが精密に測定された。この運動は、領域付近に広がる巨大バブル構造の膨張を反映したものとみられる。

「ペルセウス腕」、天の川銀河の平均回転速度より遅かった

2015/04/22
天の川銀河の腕の一つ「ペルセウス腕」にある大質量星形成領域の水メーザー観測から、「ペルセウス腕」全体の速度が平均的な銀河回転速度よりも毎秒30kmほど遅いことがわかった。

太陽系の回転速度をVERAが精密に測定

2015/03/23
国立天文台VERAの観測から、銀河の中での太陽系の回転速度が精密に測定された。

VERAプロジェクトでミラ型変光星の周期光度関係を高精度に確立

2015/01/21
鹿児島大学の中川亜紀治さんを中心とした研究チームが、ミラ型変光星「うさぎ座T星」の水メーザー観測を行い、変光星の周期光度関係を高精度に導くことに成功した。

日韓合同VLBI観測網で44GHzメタノールメーザーを初検出

2014/11/26
国立天文台のVERAと韓国VLBIネットワーク(KVN)が連携した観測網がVLBIで初めて44GHzメタノールメーザーを検出し、その電波撮像にも成功した。

VERAとアルマで迫る、水メーザーバーストの発生メカニズム

2014/11/04
国立天文台の電波干渉計VERAとアルマ望遠鏡の観測から、オリオンKL星雲で発生した水メーザーバーストが他の天体とどのように関連して起こっているかのメカニズムが明らかになった。