AstroArts Topics

恒星・銀河

星の生産工場はとても希少

2019/07/31
天の川の大規模分子雲サーベイプロジェクト「FUGIN」の観測データから、星の生産現場となる高密度ガスの量が、低密度ガスに比べて非常に少ないことが明らかになった。

フレアが惑星に及ぼす影響を定量的に評価

2019/07/19
恒星表面で発生するフレアが惑星に及ぼす影響が、モデルに基づいて定量的に評価された。惑星の大気や磁場により影響は大いに異なり、太陽系から最も近いプロキシマケンタウリの惑星は厳しい環境にあるとみられる。

若い星の周りで見つかった、衛星を作る周惑星円盤

2019/07/18
アルマ望遠鏡を使った観測で、若い星を巡る惑星を取り巻く「周惑星円盤」が初めてとらえられた。衛星系を作る元になる構造と考えられている。

大質量原始星を取り巻くガス円盤の姿

2019/07/16
太陽の10倍重い原始星を取り巻くガスの様子が、アルマ望遠鏡の観測により真上から高解像度でとらえられた。ガス円盤の非対称な構造や、外側から円盤に向かってガスが落下していることなどが明らかにされている。

初めてとらえられた銀河団衝突の瞬間

2019/07/16
X線天文衛星「すざく」や電波望遠鏡などを用いた観測で、銀河団同士が衝突するときに発生する衝撃波が初めて観測された。銀河団の形成と進化の過程を理解するうえで重要な成果となる。

すばる望遠鏡FOCASに「面分光」機能が追加

2019/07/10
すばる望遠鏡の微光天体分光撮像装置「FOCAS」に「面分光」という新機能が加えられ、この6月から共同観測利用が始まった。

超高速で回転する、クエーサー中心のブラックホール

2019/07/09
X線天文衛星「チャンドラ」による観測で、クエーサーの中心に存在する超大質量ブラックホールが光速に近い速さで回転していることを示す証拠がとらえられた。

特異な爆発を示した古典新星

2019/07/04
2017年6月に爆発を起こした新星「ASASSN-17hx」のタイプが、観測時期に応じて変化するという非常に珍しい特徴を持つことが、インドネシア・ボッシャ天文台の観測で明らかになった。

惑星誕生の現場をピンポイントで特定

2019/07/03
若い星を取り巻く原始惑星系円盤の中に、周囲より電波を強く放つ小さな場所が1か所発見された。惑星が今まさに形成されていると考えられる現場を初めてピンポイントで特定したものとみられる。

天の川銀河の最遠端が見えてきた

2019/06/26
すばる望遠鏡による広域観測データから、天の川銀河の円盤部分を取り囲むハローの半径が約52万光年と見積もられた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

銀河円盤と同じように回転するハローのガス

2019/06/25
典型的な星形成銀河50個を数年かけて観測した結果、銀河を取り巻く冷たいハローガスは、たいていの場合銀河円盤と同じ方向に回転していることを示す初の直接的な観測的証拠が得られた。星形成の燃料を銀河円盤がどのように得て成長しているのかという、これまでの謎が解明された。

観測史上最遠の合体銀河の証拠

2019/06/21
131億光年彼方の銀河に存在する酸素、炭素、塵から放射される電波がアルマ望遠鏡により観測され、3種類が揃った検出例として最遠の記録となった。銀河が合体中であることも確かめられ、合体銀河としても観測史上最遠となった。

予想外に軽かった銀河中心ブラックホール

2019/06/17
矮小銀河NGC 4395の中心ブラックホールの質量がわずか約1万太陽質量と求められた。中心ブラックホールと母銀河の関係を理解する上で新たな情報をもたらすかもしれない。

天の川銀河の中心を取り囲む低温ガスのリング

2019/06/12
アルマ望遠鏡による観測から、天の川銀河の中心に位置する超大質量ブラックホールを取り囲む「低温のガスのリング」という、これまでに知られていなかった構造が発見された。

銀河の星形成は「見かけ」によらない

2019/06/10
「銀河の形の違いが星形成効率の差を生み出す」というこれまでの定説を覆す結果が国立天文台野辺山の電波観測で得られた。「星形成の止まった銀河には楕円銀河が多い」という銀河の性質を説明するには別の理論が必要になるかもしれない。

原始惑星系円盤の偏光観測からダークマターの正体に迫る

2019/06/06
原始惑星系円盤の偏光パターンの調査から、ダークマターの候補の一つである「アクシオン」と呼ばれる素粒子の性質に強い制限を付ける成果が得られた。

原始惑星系円盤の隙間に2つの惑星を直接撮像

2019/06/05
約370光年の距離にある若い恒星「PDS 70」を取り囲む円盤の隙間に、成長中の2つの惑星の姿がとらえられた。

すばる望遠鏡、遠方の超新星を大量発見

2019/06/04
すばる望遠鏡の観測から、半年間で約1800個もの超新星が発見された。80億光年以上離れた超新星58個や、約100億光年彼方の超高輝度超新星5個も含まれている。

宇宙最初の星の超新星爆発は球形ではなかった?

2019/05/31
宇宙で最初に生まれた「初代星」の超新星爆発は球対称ではなく、非対称なジェットを伴う激しい現象だったらしいことが観測とシミュレーションから明らかになった。

高解像度で解剖、遠方宇宙で成長中の銀河

2019/05/22
すばる望遠鏡による観測で、110億年前の宇宙に存在する成長中の銀河の内部が高解像度でとらえられ、銀河の星形成領域が星の分布よりも外側まで広がっていることが明らかになった。