AstroArts Topics

恒星・銀河

銀河スケールに広がる壮大なガスの噴水

2018/11/15
銀河団の中心に位置する巨大楕円銀河の中心領域で、超大質量ブラックホールにガスが引き込まれ、それが噴水のように激しく放出されるという一連の様子がはっきりととらえられた。

二重棒渦巻銀河の内側のピーナツ型構造

2018/11/15
内部に二重の棒状構造を持つ渦巻銀河の観測から、内側の棒状構造の中にピーナツ型の構造が初めて発見された。

衝突銀河の中心で成長中、衝突間近のブラックホールペア

2018/11/14
X線と近赤外線による衝突銀河の観測から、非常に接近した超大質量ブラックホールのペアが多数見つかった。数千万年以内に衝突、合体する直前の状態とみられる。

重元素をほとんど含まない、135億歳の低質量星

2018/11/12
宇宙誕生からわずか3億年後に誕生したと考えられる、重元素量のきわめて少ない恒星が発見された。

100億年前に天の川銀河と衝突した銀河「ガイア・エンケラドス」

2018/11/07
位置天文衛星「ガイア」の観測データなどを使った研究から、天の川銀河の内側のハローに分布する恒星の大半が、約100億年前に天の川銀河と衝突、合体した銀河「ガイア・エンケラドス」からやってきたものらしいことが明らかになった。

銀河中心を高速で公転するガス塊からの赤外線フレア

2018/11/06
天の川銀河の中心に近い領域で赤外線フレアが観測され、その特徴から、ガスの塊が光速の約30%の速度で公転していることが示された。銀河中心に超大質量ブラックホールが存在することを支持する新たな証拠となる。

2600個以上の惑星を見つけた「ケプラー」が運用終了

2018/11/05
2009年に打ち上げられたNASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」が運用を終了した。これまでに得られた膨大な観測データの解析には今後10年以上かかるとみられる。

小マゼラン雲の緩やかな死

2018/11/05
天の川銀河の伴銀河「小マゼラン雲」から水素ガスが急速に失われていることが電波観測で明らかとなった。この銀河ではやがて星形成が完全に止まるかもしれない。

コンパクトな複数惑星系は低金属量星の周囲にできやすい

2018/10/31
700個の恒星とその周りの系外惑星に関する研究から、複数の岩石惑星を持つコンパクトな惑星系は、重元素が多い恒星よりも低金属量の恒星の周囲に形成されやすいことが示された。

惑星状星雲の中心に3時間周期の連星

2018/10/29
公転周期が3時間強の連星系が惑星状星雲の中心に見つかった。接触しそうなほど接近していることから、物質の流れ込みによって数千年以内には新星爆発を起こすとみられている。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

銀河団に落ち込む銀河の星形成が止まる理由

2018/10/25
銀河団に落ち込む銀河では星形成が急に止まることが知られており、その原因として複数のプロセスが考えられている。様々な年代の銀河の観測によると、最大の要因は、銀河団の高温ガスにより銀河内の星の材料が引きはがされることのようだ。

初期宇宙の巨大な原始超銀河団「ハイペリオン」

2018/10/24
誕生から約20億年後の宇宙に、太陽の1000兆倍以上もの質量をもつ原始超銀河団が発見された。「ハイペリオン」と名付けられたこの超銀河団は、初期宇宙の構造としては、これまでに知られている中で最大のものだ。

重力波源とガンマ線バーストは親戚かもしれない

2018/10/23
2015年1月に観測されたガンマ線バースト「GRB150101B」の残光が、2017年8月に検出された重力波「GW170817」の残光とよく似ていることがわかった。これら2つは同じ種類の天体現象かもしれない。

ガンマ線天体をつないだ「星座」をNASAが公表、「ゴジラ」「ふじさん」など

2018/10/23
ガンマ線天文衛星「フェルミ」の運用10周年を記念し、フェルミが観測したガンマ線源を線で結んだ「星座」をNASAが発表した。「ゴジラ座」や「ふじさん座」など日本に因むものも含まれる。

幼い星の周囲に距離が大きく異なる4つの巨大ガス惑星

2018/10/19
200万歳という幼い星の周囲の原始惑星系円盤に、複数の巨大ガス惑星によって作られたと思われる隙間が見つかった。最も外側の惑星は既知のホットジュピターに比べて1000倍も遠いところに存在しており、どのようにしてこの惑星系が形成されたのかが興味深い謎となっている。

謎の高速電波バーストを新たに20個検出

2018/10/18
オーストラリアの電波望遠鏡で「高速電波バースト」と呼ばれる謎の現象が新たに20件観測された。この現象の検出例が一気に約2倍に増える成果だ。

理論予測に合致、連星中性子星を形成する超新星爆発

2018/10/17
中性子星の連星を形成すると考えられる超新星爆発が、過去の観測データから見つかった。ヘリウム層の存在や明るさ、光度変化などが、理論的な予測とよく合致している。

17世紀に目撃された現象の正体は、白色矮星と褐色矮星の衝突

2018/10/16
1670年に目撃された、新星だと思われていた現象は、恒星同士の衝突だったことがわかってきている。アルマ望遠鏡による観測から、この現象で衝突したのは白色矮星と褐色矮星らしいことが明らかになった。

系外惑星の衛星らしい天体を初めて発見

2018/10/10
系外惑星探査衛星「ケプラー」とハッブル宇宙望遠鏡による観測から、太陽系以外の惑星の周りに衛星らしい天体が存在する証拠が初めて得られた。

ダークマターの正体はブラックホールではなさそう

2018/10/09
遠方の超新星のデータを分析した結果、ダークマターの正体がブラックホールだったとしてもその割合はせいぜい40%程度にしかならず、ダークマターの大部分がブラックホールからなる可能性は低いことがわかった。